東京都交通局が「フルフラットバス」を導入。車両後方の段差を解消しています。

車内前方の混雑緩和に期待

 東京都交通局は2018年12月14日(金)、車両の通路後方まで段差を解消した「フルフラットバス」を日本で初めて導入すると発表しました。

日本初! 後ろまで通路に段差のない「フルフラットバス」都営バ...の画像はこちら >>

新たに導入される「フルフラットバス」の外観(画像:東京都交通局)。

 通常のバス車両は車内の通路に段差があり後方が高いため、前方に乗客が滞留して混雑する傾向があります。段差を解消した「フルフラットバス」は後方へ移動しやすいことから、東京都交通局は「前方の混雑が緩和され、快適通勤にも寄与することが期待されます」としています。定員は74人(座席24人)。車両メーカーはスウェーデンに本社を置くSCANIA(スカニア)社です。

 なお、車内通路の段差がないバス車両は、過去にも国内メーカーにより製造されたことがありますが、通路の一部で傾斜が6~8度近くあったとのこと。一方、今回の「フルフラットバス」は通路の傾斜を、バリアフリー法や関連条例で定める建築物の傾斜路の基準1/20(約2.9度)以下に抑えています。

「フルフラットバス」は12月25日(火)から、大塚駅と錦糸町駅を結ぶ都営バスの「都02」系統で営業運行を開始する予定です。