ダイヤ改正で特急「白鳥」が北陸本線の能生駅に停車すると分かると、地元は大喜び。しかしダイヤ改正当日、駅に止まった特急「白鳥」は、ドアを開けることなく、そのまま発車していきました。
かつて国鉄の駅で、特急の停車をめぐって起きた「能生騒動」を植田白水さん(@spring_asdurawa)がマンガにし、Twitterへ投稿しました。
特急が駅に停まり、ドアが開くと思われたが……(画像:植田白水〈@spring_asdurawa〉)。
1961(昭和36)年10月1日のダイヤ改正で誕生した特急「白鳥」(大阪~青森・上野)。時刻表にはこの「白鳥」が、国鉄北陸本線(現・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)の能生(のう)駅(新潟県糸魚川市)へ停車するように書かれていました。
それまで急行どころか準急も停車しなかった能生駅に特急が停車するとあって、町全体が「歓喜の渦」に。しかしダイヤ改正当日、特急「白鳥」は実際に能生駅へ止まったものの、それは客の乗り降りがない、列車の行き違いなど運行上の都合による「運転停車」だったのです。大興奮だった能生駅のホーム、しかし停車した特急のドアは開かず……。
マンガでは、この残念な結末や“騒動”が発生した背景にも触れており、「切ない事件」「単線あるあるですね」といった反応が寄せられています。
植田白水さんは「西村京太郎先生の作品などでもたびたび見かける運転停車、それにまつわる盛大なハプニングをツイートで紹介したいと思い立った際、ただ文章にするのは面白味に欠けるかと思い、マンガを描いた次第です」と話しています。