8月13日、ジギングとサビキ飲ませで徳島・鳴門海峡周辺へ釣行し、メジロ、サワラをキャッチすることができた。まるで「宝クジ」に当たったような気分で釣りを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
高級魚釣り=宝クジ?
狙いの魚とは違った高級魚が釣れる時は、なんだか宝クジに当たったような気分になる。マダイを狙っていてアコウが釣れたり、ハマチを狙っていてカンパチが釣れたり、ブリが釣れたりする時である。今回は、そんな宝クジに当たった気分にさせてくれる釣行であった。
鳴門海峡でマダイ&青物狙い
お盆休みの8月13日。今回も、釣友の渡辺さんが予約をしてくれた便に誘われて、フィッシングガイド&ボート「愛海」で地元、鳴門海峡に釣行した。
狙いは定番のマダイと、最近たくさん回遊してるハマチを狙うとのこと。前日、愛海の森英輔船長に電話を入れて、状況を確認すると、マダイの食いが落ちて、ハマチがよく釣れているとのこと。「まあ、それなら、ハマチ狙い一本でもいいかな」と考えて、ジグと飲ませサビキの仕掛けを準備した。

前半はジグでハマチ狙い
船長が「ここでやりますか」とポイント到着。まずは、60~80gのジグを取り出し、底まで落としてから巻き上げてくる。すると、コツコツとアタリがあった。しかし、しばらく巻くもハリ外れ。
「うーん?ハマチかなあ?乗らないなあ」と、ジグに1ピッチ1ジャークのアクションを入れて再度チャレンジ。すると、渡辺さんが「キタ~」と大声を上げて、こわごわとリールのハンドルを巻いている。渡辺さんはジギングが初めてだそうだ。
初ジギングでハマチ
しばらくして、「あれっ、来たんちゃうん?」と渡辺さんの曲がっている竿を見ながら私が聞くと、渡辺さんは「えっ?誰?」と白々しくよそ見をしながら巻き上げている。竿が曲がっているので、確実に食っている。渡辺さんと私の間に陣取った西村さんに「タモですくってあげてね」と言うと、「しょうがないなあ」という顔をして準備してくれた。
しかし、なかなかタモに入らない。そこで「頭から入れる、頭から」とアドバイス。無事タモに収まったのは、若ブリ(ハマチ)である。渡辺さんは「竿ガッシラー」と、たった1匹釣っただけで、大喜び!
釣果よりも「面白さ」を優先
私も、ジグをかえながら巻いていると、突然ギュイーーンと向こうアワセ。そして、スプールが逆転して糸が出ていく。今度はバラさないように、弱めに調整したドラグを少し強めに再調整して慎重に巻いてきた。私にもハマチである。

そしてまたしても私にヒットし、2匹目のハマチを釣り上げると、渡辺さんはうらやましそうに私を見ながら小さめの声で「竿頭」とエールを送ってくれた。私の考えでは、船の中で一番釣れた「竿頭」の勲章なんて、お山の大将ごっごなので、大してどうでもいいと思っているが、渡辺さんは「竿頭」を狙っているようだ。
私は、皆が釣れたり、皆が楽しむことが一番である。バラシやずっこけも含めて、おもっしょい(面白い)ことがあるといいなあと思っているので、笑い話を探す釣りが良いのである。
速巻きでハマチ連発
渡辺さんの釣りを見ていた船長が、マイク放送で「渡辺さん、ただ巻きでいいんで、もっと速く巻いたら?速巻きが良いよ」とアドバイス。すると、渡辺さんの竿が曲がった。
「おー、来たな」と言うと、「えっ、誰にですか?」と白々しく言うが、その口調はうれしそうである。今度は西村さんが一発ですくったハマチ。そして、またしても渡辺さんにヒット。好調である。ハマチは、必死な速巻きのダダ巻きで食ってくるので、下手なアクションは要らない。なんて初心者向けのジギングだろう。
私もハマチを追加したので「3人で6匹と言うことは、2匹ずつ当たるなあ」と言うと、渡辺さんが西村さんの方を向いて「人が釣った魚は、もらえんだろう?人の魚は美味しくないだろう?」と言う。西村さんは、「その通り、他の人が釣った魚なんか食えますかいな」と意地を張る。みんな、子供みたいで面白い。
飲ませ釣りでサワラに「当選」
ポイントをかえたところで、船長が「サビキ飲ませ(落とし込み)のポイントです」とマイク放送。サビキ飲ませ釣りとは、波止場で使うサビキよりも太くて大きくて長いサビキ仕掛けに、イワシやアジを食わせて、そのままその仕掛けを落としこんで、ハマチを食わせる釣り方である。
この私の仕掛けにサワラが食ってきた。
船中2匹目のサワラ
ポイントをかえて「はい、やってください」とマイク放送と同時に、仕掛けを放り込んだ渡辺さんの竿が、底に着く前に大きく曲がった。ハマチか…と見守ると、上がってきたのは、美味しい高級魚サワラである。またしても、すくう係は西村さん。

落とし込み釣りで人生初ハマチ
「もう、いつ帰ってもいいわ」と、満足した私は、西村さんの釣り方を見ながら少しだけアドバイス「ベイトが食ったのは分かる?」、「食いました」、「ほな、そのまま底まで落として、2、3回巻いて、底近くで、上げて待っておいて」、「ふーん、分かりました」と答える西村さん。
すると、ついに西村さんの竿が曲がった。私は仕掛けを上げてオマツリを防ぐ。渡辺さんも仕掛けを上げてくれて、西村さんを見守っている。「おおっ、引くう」と、必死のパッチで格闘している。
その雄姿を撮ろうと私が、ビデオカメラを構えて撮影する。

「もう1匹やったれ!」と気合いを入れると。すぐさま2回目のアタリ。見事一発ですくったのはハマチ。西村さんはコツの飲み込みが早い。「この調子では、渡辺さんを抜いてしまう日も近いんちゃう?」と言うと、渡辺さんはそうはさせないとばかりに、追加で4匹目のハマチを釣り上げた。
同船者もマダイにハマチ
この日も乗り合いであったが、常連の丸益さんや中内さんもマダイを釣り上げていた。中内さんの友人もハマチを釣り上げていた。

鳴門海峡の8月は雨が少なく、暑い日が続いているが、魚は釣れ続いている。皆さんも西村さんのように、こまめな水分補給を忘れすに、子供の気持ちになって、「釣りを通じたお山の大将ごっこ」も楽しいですよ。

今後の対象魚
鳴門海峡では今後、タイラバでのマダイ釣りだけでなく、サビキ飲ませでハマチを狙っても面白い。そして、秋になれば、タチウオも始まる。ジギングでも、エサでも釣れるので、ぜひとも狙いたい魚だ。地球は僕らの遊び場なので、釣りに行ってコロナを吹き飛しましょ。おもっしょいけんねー
<濱堀秀規/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り船について愛海
出船場所:徳島県鳴門市
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