長崎・男女群島へイシダイ釣りへ。乗っ込みイシダイシーズンに突入すると、この時期は夢に出てくるくらいイシダイ釣りのことで頭がいっぱいになる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・石田一聖)
男女群島でイシダイ&アラ釣り
今回はSNSで親しくさせていただいてるユーチューバーのガット船長主催の第一回男女群島アラ釣り大会に参加させていただいた。とはいっても自分は夜釣りが苦手なのでアラはほどほどにイシダイ釣りがメインとなる。男女群島へは平戸の田平港から出船する、あじか磯釣センターのブラックヘラクレスでの船旅。午後2時ごろ平戸を出港して3時間ほどで男女群島へ到着する。

当日はあいにくの雨模様。瀬に上がった途端に雨が降りだし意気消沈。しかし来たからには釣りをせねばと気合いを入れるも、一時的に豪雨になりテントの中から出れずそのまま夜をテントですごす。翌朝7時ごろ見回りが来たので、その船に飛び乗り足場の良い磯に瀬替わりした。そこでようやく釣り開始。今回用意したエサはガンガゼウニと磯に着いているジンガサを拾う。エサ取りが多い場合はこのジンガサを塩でシメて硬くしたものをメインに使う。
60cm級頭にイシダイ8尾
仕掛けを投入し、水深7~9mくらいの壁を集中して狙っていると、イシダイの反応が。ガツンとサオ先を大きく押さえるアタリの後、徐々に間合いを詰めてサオ先を送っていく。すると素直にギューンと走ってサオが一気に絞り込まれたところでアワセを入れる。

入れ食いとまではならないが、上げ下げの両潮で頻繁にアタリがあり、夕方までに8尾のイシダイを釣ることができた。中でも一番強烈に引いたのはギリギリ60cmに満たないメスのイシダイ。エサのジンガサを入れて落ちる途中でくわえ、あっという間にサオを海中に引き込む凄まじい引きを楽しんだ。
アラ釣りでウツボの洗礼
当日の夜、ついに重い腰を上げアラ釣り開始。エサの冷凍サバを切り刻み足元にまきエサとして入れる。潮止まりが午前0時くらいだったので、それまでは何とか頑張ってみようと気合いを入れる。サオ先に付けたケミホタルの光がブルンブルンと大きく揺れ、一瞬ギューンとサオ先が曲がるもすぐに戻ってくる怪しげなアタリ。
そう、それは大嫌いなウツボ。これがあるからアラ釣りが苦手なのだ。しかしウツボを釣らねば栄光はないといわれるくらい、ウツボを退治しなければアラには出会えない。気づいたら0時の潮止まりまでに10尾ほど釣っていた。
痛すぎるバラシに憔悴
そしてついに潮止まりの0時。仕掛けを入れてサオを板バネにセットした瞬間、待ってましたかのようにサオが一気に海中目掛けて突き刺さっていった。アラの不意打ちに遭い何とか応戦するも想定外にサオが曲がり過ぎ、少しだけ張りだした根にミチイトが当ってしまい仕掛けが簡単に切れてしまった。
痛すぎるバラシに憔悴し、そのまま二度と仕掛けを入れることなく朝までテントで就寝。朝マヅメもやってみたが全く反応もないので早々に片付けをした。

最終日の回収は9時でそれまでにイシダイを1尾追加。港に戻ると大会の参加者のみなさんはそれぞれアラを仕留めていた。そして今回は15kgのアラを仕留めて見事優勝されたのは鹿児島から来られたTさん。15kgとなると魚体も大きく圧巻だった。今回は残念ながらアラと出会えなかったが、男女群島ではサイズは小型から中型サイズながらも非常にアラがよく釣れており、次回は何とか釣りたいとリベンジを誓った釣行だった。
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<週刊つりニュース西部版APC・石田一聖/TSURINEWS編>
▼この釣り場について男女群島
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年7月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 男女群島でのイシダイ釣りで60cm級頭に本命9尾【長崎】アラ狙いはバラし first appeared on TSURINEWS.