釣り、潮干狩り。楽しみながら自然と触れ合い、そしてお土産も期待できる代表格のレジャーですよね。

詳しい知り合いが身近にいれば、当然「我が家の子供も一緒に連れて行って」なんていう発想になるかと思います。今回、これを安請け合いしてしまった軽い失敗談?を、紹介したいと思います。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

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釣りや潮干狩りに詳しくなった経緯

筆者は生まれも育ちも埼玉。あの海なし埼玉県です。海とは無縁の土地育ちということで、幼少期は野球や缶蹴り(という遊びが少なくとも埼玉にはあった!)で明け暮れました。

かろうじて父親に、フナ釣り、ヤマベ釣り、テナガエビ釣り等に連れて行ってもらったことがあるのですが、頻繁に連れて行ってもらったわけではないので、この頃は、それほど釣りに対して詳しくなることはありませんでした。

子供の誕生がきっかけに

そして本格的な釣りを経験することなく年月は流れ、結婚から2年後、32歳の冬に第一子が誕生。この時、自分の中で「これから、この子とどう向き合っていこう?」と考えるとともに、我が人生を振り返ってみた所、真っ先に思い浮かんだことが、父にそれぞれ数回連れて行ってもらった「フナ釣りやヤマベ釣りやテナガエビ釣り」でした。

釣り。筆者にとっては、父との最も楽しい思い出であったことに改めて気づかされたのです。そこからイクメン、と呼べるかどうかは自信がありませんが……子育てにそれとなく参加しつつ、急ピッチにて釣りを中心とした海のレジャー、そして釣ってきた魚、採ってきた貝の料理を覚えたことが、曲がいなりにも「詳しい人」にまで成長したきっかけでした。

後に、その時買い漁った雑誌やタブロイド紙(週刊つりニュース関東版)がきっかけとなり、今、こうして文章を書かせて頂くことにもつながったのかな、と思っております。

妹夫婦の子供は4人!

少々話が反れてしまいましたが……もっと反れてしまう続きを書かせていただきます。我が子は2人。上の子(長女)は4歳で潮干狩りデビューさせました。

下の子(長男)はもっと早く連れて行きましたが、事実上、上の子と同じく4歳で潮干狩りデビューさせました。

因みにオリンピック2連覇の羽生結弦選手は4歳でスケートを初め、F1ワールドチャンピオンのマックスフェルスタッペン選手も4歳でレーシングカートを始めたそうです。4歳で潮干狩りを始めた我が子達や如何に?なんて期待をしつつ、現在進行形で成長を見守っています。そして、妹夫婦の間にも、我が子のいとこにあたる子が4人誕生しました。

妹夫婦とは割と仲良くやっていて、年に何度か会ったり、LINEしたりしているので、当然のように我が家の潮干狩り情報、釣り情報はそれとなくキャッチされていて、妹は「我が子供達も一緒に連れて行って!」という一言を切り出すタイミングを虎視眈々と狙っていたようでした。私としても、それは見え見えだったので、こっちから切り出しても良かったのですが……「子供4人」に大きな戸惑いと不安が。

2人+4人=6人ですからね(汗)

子供6人連れて潮干狩り

勢いだったと思います。

「そのうち連れて行ってあげて」

「いいよ」

多分、こんな軽い会話が、法事か何かの酒の席で交わされ、そしてその日がやってきました。我が子とあわせて6人。上から12歳、11歳、10歳、8歳、7歳、6歳。世間では「年子は双子よりも大変」とよく言いますが、ほぼ年子6連発。もう、出だしから危険な香りしかしません。一応妹夫婦にも来てもらいましたが、干潟に着くなり子供の面倒見はほぼ放棄。

放棄というより、「ダイスケおじちゃんの言うことよく聞いてね」と言うのが精一杯だったのだと思います。都内在住の妹夫婦が慣れない干潟に降り立つと……当然と言えば当然かもしれません。

一応ポイントは貝がたくさんいる所よりも、少々獲物は少ないけど割と安全な砂地を選び、「こういう魚(エイ)には死骸でも近づかないように、クラゲ(この際、アカクラゲ、ミズクラゲ関係なく)見つけたら教えるように」と注意事項を言い聞かせ、何とか掘らせるところまでこぎつけました。

子供連れでの釣り&潮干狩りの【失敗談】 リスク回避には場所選びが超重要
子供連れでの釣り&潮干狩りの【失敗談】 リスク回避には場所選びが超重要
お土産は十分ですね!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

1時間半位だったかな。一応、全員怪我することなく、ホンビノス貝を中心とした貝を程々に採ってこの日は終了。めでたしめでたし。

……とはいえ、間違いなく、この子達、そして妹夫婦の非日常は、日常よりも遥かに危険度「高」でした。帰宅後、筆者は疲労困憊であったことは言うまでもありません。

今度はハゼ釣りへ

潮干狩りの成功事例を基に、今度は釣りに連れて行く計画が持ち上がりました。ターゲットはハゼ。夏休みということで「お手軽デキハゼ釣り」です。しかし、状況が状況だと、お手軽のはずだったデキハゼ釣りは、全く違うものに変わってしまいます。

場所は大井ふ頭海浜公園しおじ磯。

妹夫婦のマンションが東京の港区にあるということで、そこから一番近いハゼ釣り場という安易な発想で選んだのですが、到着してから後悔。「しおじ磯」というだけあって、ここ、足場がとても悪い釣り場なんです。妹は「私エサ触れないから」と、4人の母から一時の開放感を満喫している様子であったので、ここは義理の弟にエサ付け等のお手伝いを依頼。その後、子供たちに簡単なレクチャーをし、竿を持たせ、釣り開始。

この日はダボハゼが多く、マハゼはたまに混じる程度だったのですが、まあ、この際ダボハゼでも何でも釣れれば問題ナシ。そして私は1人大忙し。義理の弟は……マハゼ狙って真剣モード。ここは、そっとしておくことにしました。

子供達は磯遊びモード

そして30分が過ぎたあたりから、子供たちは次々に竿を置き、岩場で遊びだします。妹は……筆者のあたふたした姿を尻目に、ビール片手に手を振っています。

子供連れでの釣り&潮干狩りの【失敗談】 リスク回避には場所選びが超重要
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パパが一番夢中!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

磯(人口磯)って、干潟とはまた違う危険な場所ということで、子供達から目が離せません。かなりまずい展開です。

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やがて磯遊びに(1人足りない!)(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

子供が怪我

もう、こうなったら誰か、できれば我が子が軽~く転んで、軽~く膝とか擦り剝いて、それを反面教師に、この危険な状況を打破できれば……なんてことを考えていたら、ほぼ思惑通りに妹夫婦の長女(11歳)がパタン。軽く腕を擦り剝いてしまいました。筆者が子供の頃の昭和という時代なら、唾つけておしまいレベルの怪我なのですが、現代(当時はまだ平成)はそうはいきません。女の子ということもあって、結構な勢いで泣いてしまい……とりあえずこれを期にランチタイムとなり、一息つくことに成功しました。

にっちもさっちもいかず、ちょっと不謹慎なストーリーを想い描いて、うまくそれにハマって納めた磯でのハゼ釣り。今でこそ、笑い話で済みますが、その後、「ちょっと無理があったかな」と反省。子供たちは釣り、そしてアスレチック感覚にて岩場で遊び、実に楽しそうでしたが、後になってもっと安全に気を使うべきと思いました。特に場所選び。妹夫婦は、こういった遊びに長けていたわけではなかったので、それも考慮しなければいけません。怪我の程度が軽くて、ホントに良かったです。

実は妹夫婦はプロフェッショナル

妹夫婦、こういった海辺での遊びは素人なのですが、実は我が妹、現役の看護師であり、独身の頃は、小児科の経験もあったとのこと。そして何より、この少子化時代において、4人の子供を育てているというだけで、実際問題、もう筆者なんか足元にも及ばない存在。ハゼ釣り時においても、ビール片手にしっかりアンテナを張っていたらしく、「あの岩に登ろうとしたらやめさせよう」とか、しっかり基準を作っていたそう。……まあ、これは本当かどうか疑わしいですが。

子供連れでの釣り&潮干狩りの【失敗談】 リスク回避には場所選びが超重要
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マハゼはこれだけ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

そして、子供が転んで怪我した後が実に早かった。実は妹の旦那さんも医療従事者で、職業はなんと某大学病院の外科医。リアル・白い巨塔の世界にいる人なのです。ハゼ釣りは「手術よりも集中した」と言っていましたが、子供の怪我への対応は、もう筆者の出る幕ではありません。カバンには消毒液をはじめ、包帯まで入っていました(笑)

怪我はつきもの

潮干狩りに行く、釣りに行くって、それなりに危険を伴います。ましてや子供を連れて行くとなると、それはなおさら。むしろ、子供は怪我するものだと思っている方がよい位かもしれません。

子供連れでの釣り&潮干狩りの【失敗談】 リスク回避には場所選びが超重要
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ザリガニ釣りは大成功(現在は条件付特定外来生物)(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

皆それぞれ、色々な問題点を抱えて、海のレジャーに出かけると思いますが、くれぐれも万全を期して、迷ったら安全サイドに振るよう心掛けてください。包帯はいらないかもしれませんが、絆創膏は必須だということは実感しました。

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<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
大井ふ頭海浜公園しおじ磯
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