私の地元の外房では、アジの好ポイントが多く人気だ。特に昨年秋ごろから回遊があり、各所で釣果が上がっている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士)
国府津海岸の概要
国府津海岸は、相模湾に面した砂利交じりのサーフで、春~秋はイナダやサバなどの回遊魚の好釣り場。投げ釣りは通年シロギスが狙える人気のサーフ。
この周辺では大型アジが釣れることで、近年注目されている。主な釣り方は「ぶっこみサビキ」。夕方から夜にかけてサビキ仕掛けの上にアミコマセを入れたカゴを付けて、ぶっこみ釣りで狙う。平均30cm、ときには40cm超えや50cm級が釣れることもあるとか。
この場所には、初夏~秋の回遊魚狙いで年に数回は来るが、アジングは未経験。ルアーでも30cm超えが釣れるかを調査してみる。
国府津海岸でサーフアジング
2月上旬、17時ごろに西湘バイパス国府津IC近くのコインパーキングに車を止め、まだ明るい時間から狙ってみる。国府津ICの護岸沿いに西へ進むと西湘PAがあり、その下に森戸川河口がある。
河口50mほど手前から釣り開始。まずは6g小型メタルジグを遠投してボトムから中層をシェイキングでリトリーブ。

マヅメは活性が上がるのでハードルアーに好反応を示すことが多い。
待望の本命25㎝をキャッチ
キャロライナリグに変更。9.5gのシンカーにフロロカーボンライン3lbを80cm結び、1gのジグヘッドに3inchソフトルアーをセット。
森戸川河口へ移動しながら中層中心にただ巻きで狙うと、河口近くの波打ち際でライズを発見。そこで河口付近にキャストするとこの日初のヒット。バラさないように一定のラインテンションを保ち、慎重に寄せると待望の本命。25cmと前情報よりは小ぶり。
河口付近で1キャスト1ヒット
これを皮切りに群れが回ってきたのか、時合なのか、河口付近で1キャスト1ヒット状態。
水面から2mほどのレンジをただ巻きで狙うとすぐにアタリ。口切れしないように慎重に寄せると31cmの尺物。

それからは同じパターンでヒットが続き、気が付けば5投連釣。5尾目はバレたが、2尾目以降はオール尺アジ。
朝マヅメに4尾キャッチ
翌朝4時、サーフに降り、森戸川河口をキャロで狙うと1投目から25cm級がヒット。先ほど尺超えを見ているだけに物足りなく感じる。
連発を期待させる1尾だったが、その後はアタリがなく西湘パーキング下へ移動。常夜灯で最も明るい場所にキャストする、すぐに20cm級。その後はアタリがなく日の出を迎えたところで納竿。今回、このエリア初挑戦で尺超えを4尾キャッチでき満足の釣行になった。
国府津海岸でライトゲームを楽しもう
例年、国府津海岸周辺では「11月ごろから5月ごろまでが実績が高い」と言われている。ポイントは森戸川河口以外にも酒匂川河口周辺から国府津駅方面にかけて広大。常夜灯のあるポイントも実績があるが、これからは河口に稚鮎が集まり、シロウオやシラウオなどの小魚が多くなるのでそれを狙う大アジも回遊してくるのでは推測される。

「時期は5月ごろまで」と言われているが、それ以降はアジを狙う人が少なくなるだけで、ベイト次第でまだまだ狙える可能性がある。
サーフという釣り場ではあるものの、普段のアジングのようにライトゲーム感覚で楽しめ、むしろ軽いリグが主となる漁港よりも釣りやすいかもしれない。
<週刊つりニュース関東版 APC・渡邉長士/TSURINEWS編>
▼この釣り船について国府津海岸
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年3月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。