ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。
研究員「今日は12月28日、火曜日ですが、今年最後の中央競馬が開催されます。フィナーレを飾るのは、GIホープフルS(中山・芝2000m)です」
所長「有馬記念のあとにまだ開催があるのはうれしいが、なかなか慣れんのう。昨年は有馬記念の前日に行なわれておったしな」
研究員「だいたい、有馬記念で燃え尽きてしまいますからね」
所長「じゃが、せっかくのGIやし、最後の最後で大儲けといきたいところじゃな。まあ、M-1グランプリでは最年長の錦鯉が優勝しおったし、年末の風物詩である障害競走のGI中山大障害でも10歳のオジュウチョウサンが勝ったからな。ここは最年長の馬が勝つんじゃないか?」
研究員「はぁ~ッ? ホープフルSは2歳馬限定のGIですから! オッサン、ついにボケが回ったんか?」
所長「いやいや、冗談やがなぁ。そんなに怒らんでもええやないか。
研究員「いえ、もはやボケたオッサンには任せておけません。ここは"期待の新星"たちが集う2歳王者決定戦。この研究会のホープである僕が、今回はきっちりサインを見つけますよ」
所長「ほう。では、お手並み拝見といこうじゃないか」
研究員「先述のとおり"期待の新星"たちの争いですからね、僕は今年のプロ野球の新人王がヒントになると踏んでいます」
所長「セ・リーグが広島の栗林良吏投手で、パ・リーグがオリックスの宮城大弥投手。背番号は栗林投手が"20"で、宮城投手が"13"。そうなると、馬番2番のアケルナルスター、馬番10番のマテンロウレオ、馬番13番のフィデルあたりが怪しいってか?」
今年のプロ野球の最優秀新人賞を受賞したオリックスの宮城大弥投手(左)と広島の栗林良吏投手(右)
研究員「シンプルに考えればそんな感じになるんでしょうが、プラスアルファーとして、栗林投手がシーズン"未勝利(0勝1敗37セーブ。
所長「ふむ。さすがに未勝利の馬の出走はないが、前走が"未勝利"戦だった馬は1頭だけおるな。2番のアケルナルスターか」
研究員「"スター"というのがまた、"ホープフル"感があっていいでしょ? それからですね、新人王と言えば、将棋の新人王戦で藤井聡太竜王と同学年の伊藤匠四段が優勝。先日、2人が記念対局で対戦したことがニュースとなっていました」
所長「なかなか渋いところに目をつけたな。伊藤四段は10月10日生まれ。棋士番号は324じゃから、10番のマテンロウレオに、2番のアケルナルスター、3番ラーグルフ、4番のグランドラインがクサいな。
研究員「ところで、ガラッと話は変わりますが、先日アパレルブランドの『セーラーズ』が期間限定店をオープン(12月23日~27日)。初日は5時間待ちの行列になったみたいですよ」
所長「『セーラーズ』と言えば、おニャン子クラブじゃな」
研究員「そうです! ホープフルSにも、オニャンコポンが出走するんです」
所長「オニャンコポンは、おニャン子クラブが由来なのか?」
研究員「いえ、そこは関係ありません。オニャンコポンは西アフリカのアカン語で"偉大な者"という意味で、その地域に伝わる"天空神"だそうです」
所長「まあでも、ワシら世代からしたら馴染み深い名前やし、無視はできんわの」
研究員「でしょ? さらにオニャンコポンの馬番は、さっき所長が『要注意』と言った10番と2番を足した"12番"。もはや、この3頭で決まりでしょ! どの馬が来ても、かなりの配当が見込めますよ、ガハハハッ」
所長「おいおい、ワシの決めゼリフを勝手に使うな!」