美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~天皇賞・春編
今回の予想のポイントとしては、このレースと相性のいい前哨戦から臨んできたかどうか、さらには血統面を重視してみました。改修後の京都競馬場は欧州のスタミナ血統の好走が目立つので、欧州血統を含んでいるとよさそうです。
本命は、前走でGII阪神大賞典(3月23日/阪神・芝3000m)を勝ってきたサンライズアースです。
テーオーロイヤル(2024年)、ジャスティンパレス(2023年)と、過去2年の勝ち馬も前走で阪神大賞典を制してここに臨んできています。過去10年を振り返っても、同レースの勝ち馬が好成績を挙げていますから、その信頼度はかなり高いです。
しかも、サンライズアースはその阪神大賞典を6馬身差の圧勝。この勝ち方からして、今回も好勝負必至でしょう。
父が欧州血統のレイデオロ、母父がサンデー系のマンハッタンカフェで、キングマンボ系×マンハッタンカフェは、昨年の勝ち馬テーオーロイヤルと同配合です。レイデオロ産駒は長距離戦でも強さを発揮しており、距離が1ハロン延びる今回も不安はありません。
舞台が京都に替わることで、前走よりもスピードが求められると思いますが、阪神大賞典の勝ちタイムが3分03秒3。例年と比べてもかなり速いタイムで勝っていますから、パンパンの良馬場でなければ、問題なく対応できると思います。
対抗は、ヘデントールにしました。1番人気が予想されますが、近走の結果を踏まえれば、外すことができません。
前々走は、GI菊花賞(10月20日/京都・芝3000m)で2着と好走。前走のGIIIダイヤモンドS(2月22日/東京・芝3400m)では、4馬身差の圧勝劇を披露し、長距離戦は間違いなく合っていますからね。
血統的に父が欧州血統のルーラーシップ、母父がサンデー系のステイゴールドというのも好材料。前走ダイヤモンドSを快勝と、好走ローテにも該当します。
1週前の追い切りの動きもよく、状態は一段と上がっています。加えて、コンビを組むのが名手ダミアン・レーン騎手というのも大きなプラス。先週も、香港のGIクイーンエリザベスII世Cでタスティエーラを勝利に導いています。その手腕には期待が膨らむばかりです。
▲はシュヴァリエローズです。
前走のGII日経賞(3月29日/中山・芝2500m)で12着と大敗を喫しましたが、やや重の馬場が合わなかったのでしょう。
父はサンデー系のディープインパクト、母父が欧州馬のセーヴルロゼと血統的な適性はあり、2走前にステイヤーズS1着と好走ローテにも該当します。ここは積極的に狙ってみようと思います。
△はブローザホーン、ビザンチンドリームの2頭です。
ブローザホーンは昨年の2着馬ですし、直後のGI宝塚記念(京都・芝2200m)を制覇。実績はこのメンバーのなかでも上位です。
昨秋は低迷していたものの、休養を挟んで臨んだ前走の阪神大賞典では3着と復調気配を見せています。道悪巧者のイメージが強いですが、乾いた馬場でも十分に勝負できると思います。また、父エピファネイアが欧州血統であることも推し材料です。
もう一頭も同じくエピファネイア産駒のビザンチンドリームを選びました。前走はサウジアラビアのGIIレッドシーターフハンデキャップ(2月22日/キングアブドゥルアジーズ・芝3000m)で斤量60kgを背負って勝利。
馬券は現状、印をつけた馬の三連複BOXと馬連BOXにしようと思います。どの馬にもチャンスがありそうですから、馬券予想も買い方も発走ギリギリまで悩みそうです。