【1頭目は、父系、牝系ともにこのレースに縁のある馬】

 11月23日(日)、京都競馬場で3歳以上馬によるGⅠマイルチャンピオンシップ(芝1600m)が行なわれる。

 今年は豪華メンバーが揃った。注目は、春のGⅠ安田記念、昨年のGⅠNHKマイルC、一昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティSとマイルGⅠを3勝し、ここを勝てば史上初となる、"牡馬が出走可能な、芝マイルJRAGⅠレースの完全制覇"がかかるジャンタルマンタルだろう。

 さらに、今年のGⅠヴィクトリアマイルなどGⅠ2勝のアスコリピチェーノ、昨年の勝ち馬で今年のGⅠドバイターフを勝ったソウルラッシュ、昨年の2冠牝馬チェルヴィニアなどGⅠ馬は6頭を数える。そのほか、GⅡ毎日王冠のレーベンスティール、GⅡ富士Sのガイアフォース、GⅡスワンSのオフトレイルなど、前哨戦の勝ち馬も勢揃い。かなりハイレベルな争いになりそうだ。

 それでは、血統的視点からこのレースを占っていこう。今年のメンバーには、父系、牝系ともにこのレースに縁のある馬がいる。チェルヴィニア(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

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 同馬の父ハービンジャーの産駒は、2017年のペルシアンナイト、2023年のナミュールとマイルCSを2勝。ペルシアンナイトは2着、3着に入った年もあるなど、ハービンジャー産駒はこのマイルチャンピオンシップでは8戦2勝、2着1回、3着1回で勝率25%、複勝率50%という好成績を残している。

 さらに牝系を遡ると、祖母の姉シンコウラブリイがこのレースの勝ち馬。ちなみに、シンコウラブリイがこのレースを勝利したのは、現在のチェルヴィニアと同じ4歳時だった。このレースにおける4歳牝馬の成績は前述のナミュールやシンコウラブリイなど5勝。86年以降47戦5勝、勝率10.6%という高勝率だ。

 チェルヴィニアは昨年のGⅠオークス(東京・芝2400m)、GⅠ秋華賞(京都・芝2000m)を勝った牝馬2冠馬にして最優秀3歳牝馬。秋華賞後はGⅠジャパンC(東京・芝2400m)に出走し、2番人気に推されるも4着。その後は1番人気に推されたGⅡ京都記念(京都・芝2200m)で9着、GⅢしらさぎS(阪神・芝1600m)で2着など5連敗中だ。

 だが、京都は秋華賞を1馬身3/4差で完勝した舞台であり、芝1600mは2歳時のGⅢアルテミスS(東京)で1分33秒6、上がり3F33秒3という好内容で勝利しているように舞台としては申し分ない。秋華賞以来の勝利に期待する。

【国内で連対率100パーセントの牝馬にも注目】

 もう1頭は同じ4歳牝馬のアスコリピチェーノ(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)を推す。同馬の父ダイワメジャーは自身も2007年に勝利していて、2022年の勝ち馬セリフォスの父。さらに、母の父としてもナミュールが勝利している。

 アスコリピチェーノは今年のGⅠヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)、2歳時にはGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を勝利しており、GⅠ2勝。これまで10戦6勝の成績を残しているが、国内では7戦5勝、2着2回で連対率は100パーセントだ。

 京都は初となるが、上がり3F32~33秒台を6回記録した瞬発力の持ち主だけに、直線ほぼ平坦の馬場形態は合うだろう。牡馬相手には今年の2月にサウジアラビアのGⅡ1351ターフスプリント(芝1351m)を制し、昨年のNHKマイルC(東京・芝1600m)で2着。

ここに入っても力負けすることはなさそうだ。

 以上、今年のマイルチャンピオンシップはハービンジャー産駒チェルヴィニア、ダイワメジャー産駒アスコリピチェーノの4歳牝馬2頭に期待する。

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