3歳牡馬ランキング(後編)

 牝馬同様、絶対的な本命不在で大混戦の3歳牡馬戦線。GI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)、GI日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)で頂点に立つ候補を挙げれば、きりがない。

 まさに戦国の様相を呈しているが、GⅡ弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)、GⅡスプリングS(3月15日/中山・芝1800m)、リステッド競走の若葉S(3月21日/阪神・芝2000m)といった注目の前哨戦を前にして、有力視されているのはどの馬なのか。識者選定の『Sportivaオリジナル番付(※)』上位2頭は以下のとおりだ。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今春のクラシックを目指す3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

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 2位は前回と同じく、好メンバーが集ったGⅡ東京スポーツ杯2歳S(11月24日/東京・芝1800m)制したパントルナイーフ(牡3歳/父キズナ)。今年初戦となる弥生賞でどんな走りを見せるか注目されたが、急きょ出走を回避した。現状、今後のスケジュールは未定だ。

土屋真光氏(フリーライター)
「東スポ杯2歳Sで下したゾロアストロ(牡3歳/父モーリス)がGⅢきさらぎ賞(2月10日/京都・芝1800m)を快勝。インを巧みに突いた好騎乗による勝利でしたが、その結果から、パントルナイーフの評価が上がるのは当然のことでしょう。

 これまでの3戦はすべて1800m戦。血統的にはマイル前後がベストのように思うので、距離が延びるクラシックでどうか、というのは気になるところ。そういう意味では、試金石となる弥生賞に出走できなかったことは残念でなりません」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「クラシックの登竜門である東スポ杯2歳Sで優勝。

負かした相手がその後に結果を出していることから、同馬への評価は増すばかりでしたが、弥生賞回避は心配......」

【競馬予想】本命なき牡馬クラシック戦線 「3歳牡馬ランキング」上位2頭も安泰ではない
 1位となったのは、GI朝日杯フューチュリティS(12月21日/阪神・芝1600m)で勝利を飾り、2歳王者に輝いたカヴァレリッツォ(牡3歳/父サートゥルナーリア)。ここまでマイル戦しか経験がないうえ、皐月賞にはぶっつけで挑むが、はたしてクラシックの舞台でも勝ち負けを演じることができるのだろうか。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「2月22日終了時点の本賞金(JRAのレースのみ。以下同)は9250万円で、JRAに所属する現3歳世代の馬としては単独トップ。2位のロブチェン(8750万円。牡3歳/父ワールドプレミア)など、これに迫っている馬は何頭かいますが、現時点においては実績最上位と言えるでしょう。

 母のバラーディストは現役時代にJRAで3勝をマーク。その半弟には2020年の弥生賞を制したサトノフラッグが、半妹にも2020年のGI阪神ジュベナイルフィリーズで2着、2021年の桜花賞で2着となったサトノレイナスがいます。

 2020年以降の皐月賞における、朝日杯FSで6着以内となった経験がある馬の成績は、計9戦して2勝、2着1回、3着3回。本番と同じコースで施行されるGIホープフルS(12月27日/中山・芝2000m)の上位馬よりも信頼できる印象です。距離適性やぶっつけ本番で臨む点を不安視されるようであれば、絶好の狙い目と言えるかもしれません」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「まだレースで力む面はありますが、我慢が利けば、最後の直線で爆発力のある脚が使えます。ただ、GⅡデイリー杯2歳S(2着。

11月15日/京都・芝1600m)や朝日杯FSでは、鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手の好騎乗が光っていました。皐月賞ではさらに距離が延びますし、ジョッキーの手腕が一段と求められるような気がします。

 また、アドマイヤクワッズ(牡3歳/父リアルスティール)とは1勝1敗ですが、この馬のベストはマイル。折り合い面などを考えても、個人的にはアドマイヤクワッズのほうが上だと見ています」

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