この記事をまとめると
■アウトドアに最適な国産車と輸入車をピックアップ■純正オプションでベッドキットが用意されているモデルもある
■日本のキャンプ場では本格的な4WDが必要になることはほぼないので使い勝手が重要だ
アウトドアにピッタリな乗用車を一挙紹介
これからの季節、アウトドアに出かけるのに最適なシーズンだ。
そこで、いま新車で買える、アウトドアで大活躍してくれるクルマたちを紹介したい。が、その前にひとつだけ、頭に入れていてほしいことがある。
とはいえ、アウトドアへは、気分的にアウトドアに似合うクルマで出かけるほうが楽しめるし、万一の悪路、悪天候に遭遇したときの”保険”としての走破性を含めたアウトドアで使えるクルマを、意外なるチョイスとともにピックアップしてみた。
まずは三菱アウトランダーPHEVだ。アウトドアフィールドに向かうロングドライブの快適性はもちろん、荷物積載性、オールラウンダーな走行性能、そして電動車ならではの装備としてAC100V/1500Wコンセントが備わるところに注目だ。AC100V/1500Wコンセントは車内外で1500Wまでの家電品、たとえばコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明などが使え、アウトドアライフをより快適にしてくれる決め手となる。

うちは家族も多いし、アウトドアの荷物はどっさり持っていく必要がある……というなら、同じく三菱のデリカD:5で決まりである。見た目のワイルドなアウトドアテイストはもちろん、じつは”ミニバンの皮を被った本格SUV”というのがデリカD:5の本性であり、アウトランダーがベースなだけに、走破性は世界のミニバンのなかでピカイチ。そのうえで、3列シートゆえに車中泊もしやすく、アウトランダーに比べて室内空間、荷室空間が広く、アウトランダー以上に荷物が積み込めるのだ。

三菱自動車主催のスターキャンプというイベントに集まるアウトドア、キャンプの達人たちの三菱車で圧倒的に多いのがデリカD:5であることからも、アウトドアの適正度抜群であることが証明されている。
意外性のある、アウトドアで意外に使えるミニバンのもう1台が、最新の日産セレナe-POWER。

なおかつ新型セレナのe-POWERにはセレナ初のAC100V/1500Wコンセントが用意されているから便利すぎるのである。
どんなジャンルでも選び放題!
アウトドアを楽しむのはひとりかふたり。普段使いがラクで価格もお手頃な、それでいてアウトドアに似合い、アウトドアで使えるクルマが欲しい……というなら、筆頭はトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーだろう。5ナンバーサイズのコンパクトSUVで、ロッキーなら167.7万円からという軽自動車と変わらない価格で手に入るのだが、最大の特徴は後席より荷室の使い勝手を優先したパッケージング。小さくてもラゲッジルームは広々で、床下にも大容量の収納スペースがあり、アウトドア、キャンプの荷物をしっかりと積み込むことができるコンパクトカーの代表格となる。

では、比較的手ごろな価格で手に入る輸入車はどうか。
筆頭はシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターだろう。そもそも、どちらもクロスオーバーテイスト満点のエクステリアデザインを備えた(FFのみで最低地上高は普通の乗用車と変わらないが)、大容量の荷室を持つ両側スライドドア完備のハイトワゴンだが、同種のルノー・カングーとの違いとして、オプションでベッドキットが用意されている点と、バックドアがカングーのような観音開きではなく跳ね上げ式で、一般的なミニバンのように開くところがポイント。

ベッドキットの有無はもちろん、アウトドアで荷室後端に座り、大きく開いたバックドアを日差しにしてテラス席代わりに使え、雨宿りできるのはベルランゴとリフターなのである。

「いやいや、予算はある。

普段はメルセデス・ベンツのミニバン、Vクラスそのものとして使え、しかしアウトドアでは2/3列目席対座アレンジによって車内をリビングルーム化できるのはもちろん、この仕様はポップアップルーフを備え、車内に最大3名、ルーフ内に2名の合計5名が就寝できる、ほぼキャンピングカーとして使えるのだ。
つまり、贅沢すぎるアウトドアライフを、羨望の眼差しとともに実現できる1台と言っていい。