この記事をまとめると
■現在さまざまなものが自動化されている■クルマやカーライフにまつわるものも例外ではない
■そのような状況下でなぜか自動化されない機能を紹介
自動化して欲しい機能をピックアップ
昭和の時代には考えられなかったことが、どんどん自動化されている現代。クルマやカーライフにまつわるものでも、多くのものが自動化されました。たとえばETCが初めて試験運用されたのは1997年のことでした。
ただ、それならどうしてコレは自動化されないの? と疑問に思うところもチラホラ。今回はそんな、すぐにでも自動化して欲しい機能をピックアップしたいと思います。
1つ目は、雨の日や雪の日に欠かせないワイパーです。オートワイパーという機能はすでにあるのですが、そうではなくて、ワイパーを左右に動かしてガラスを拭く、という機能をそろそろどうにかできないのですか? と毎回思ってしまいます。風圧で雨粒を飛ばすとか、視界を邪魔しない空気のベールをかぶせてしまうとか、もう21世紀に入ってだいぶ過ぎてますから、先進技術を結集すればどうにかできるような気がするのですが……。もしそれが実現したらもう、ワイパーという名前も死語になりそうですね。
今現在、すごく進化していると感じるワイパーは、2022年にヴァレオジャパンが世界初披露した「アクアブレードナノジェット」です。従来のワイパーに比べてフロントガラスを拭く際に使用するウォッシャー液を60%も削減しつつ、素早く正確なクリーニングによってドライバーのブレーキングへの反応時間を0.315秒短縮できるというものです。距離にして、50km/h走行時に約4mも制動距離が短縮できるそうで、ブレードにはヒーター機能が備わっており、寒冷地での使用も快適になるというのがいいですね。
2つ目は、安全運転をする上で必須の適正なタイヤ空気圧なんですが、それを保つための空気の充填。

シートポジションも自動で調整してほしい!
3つ目は、ドライブに行きたいけど停める時のことを考えると憂鬱になるという人も多い、駐車&出庫&精算です。高級なホテルなどではバレーパーキングがあって、エントランスでクルマを降りたらあとはスタッフが全部やってくれる、ということができるようになっていますが、ショッピングモールやスーパーでもそれが自動でできたらどんなにラクでしょうか。

以前、日産が「電気自動車がある未来の暮らし」を東京モーターショーのブースでパフォーマンスしていましたが、そこではスマホでクルマを呼び出すと、無人のままクルマが自動で車庫から出てきて、エントランスに迎えにきてくれるというシーンがありました。帰りも、人が降りたらクルマが自動で車庫に戻っていくというのが驚きだったのですが、これが実用化されるのは何年後でしょうか。すでに、レーダーセンサーやライダー、カメラの進化によって、建物や道路だけでなくマンションのエントランスなどの私有地の形状もクルマが把握できるような技術は登場しています。これがあれば、無人で指定された場所までクルマが動いてくることも可能なので、あとはコストやインフラ、法整備の問題をクリアするところが大変そうですね。
4つ目は、ちょっと細かいところなのですが、ドライブのお供がラジオ派の人ならわかる、長距離ドライブをしているときの電波エリア問題。たとえば常磐道を走っていたとすると、東京から北関東に抜けるあたりで、だんだん聞こえにくくなってきて、途切れてしまうんですよね。そこで、現在地で聴けるラジオ局をサーチしてもらうわけですが、高速で走っていることもあるのか、はたまた何かに遮られてしまうのか、なかなかヒットしないことが多くて困ることがあります。

5つ目は、人それぞれちょっとずつ適正な位置が変わってしまう、シートポジションの調整です。ドライバーモニタリングシステムが搭載されているクルマだと、顔認識や登録番号によって、あらかじめ登録しておいたシート位置に合わせてくれる機能はありますが、これって夏も冬も同じ位置にされちゃいますよね。薄いTシャツ1枚の時と、重ね着をして分厚いセーターを着ている時では、微妙に具合の良いシート位置も変わるわけです。それを、センサーなどで感知して自動で最適なポジションに合わせてくれるシートが登場しないものでしょうか。これなら、登録した人以外が運転する時にもちゃんとしたポジションになるし、安全運転の基本としてとても重要なことなので、ぜひ開発して欲しいです。

ということで、大きなものから小さなものまで、いち早く自動化して欲しい機能を考えてみました。