この記事をまとめると
■ダイハツにはかつてユニークな普通車が数多く存在した



■ブームを巻き起こしたモデルやハイパワーなスポーツモデルもあった



■悪路に強いハイスペックSUVも手がけてきた



最初から軽自動車ばかりではなかった

ダイハツといえば軽自動車のイメージが強いが、じつは普通車も名車が多く存在しており、東京モーターショー改めジャパンモビリティショーにも、普通車サイズとなった「ビジョン・コペン」が登場し、話題を集めたのも記憶に新しいところ。



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そこで今回は、ダイハツオリジナルの普通車で、特徴的だったモデルたちを独断と偏見でご紹介したい。



シャレード

軽自動車からクラスアップするユーザーに向けて、それまではトヨタ・パブリカをベースとしたコンソルテを販売していたダイハツだったが、1977年に自社オリジナルモデルとなるシャレードをリリースする。



このシャレードは経済的な1リッターエンジンを搭載し、スペース効率に優れたハッチバックボディを採用しつつも買いやすい価格としたことで一躍人気車種となり、他メーカーからも1リッターエンジンを搭載するモデルが多数登場し、「リッターカー」ブームの火付け役となったのだった。



ダイハツは軽以外ももっと作ってよ! 振り返れば普通車が名車揃いだった!!
ダイハツ初代シャレード



2代目モデルには同じく1リッターの排気量を持つ、当時世界最小のディーゼルターボエンジンをラインアップしたほか、モータースポーツベース車として926ccのガソリンターボエンジンを搭載した「926ターボ」をリリースするなど、ワイドバリエーション化を果たしている。



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ダイハツ・シャレード926ターボ



その後は代を重ねるごとにボディサイズも大きくなり、4代目ではついに1リッターエンジンを搭載するグレード自体が消滅し、1998年に登場した実質的な後継車種であるストーリアにあとを託して生産を終了している。



ユニークかつ実用性の高いクルマも多く手掛けていた

YRV

2000年に登場したYRVは、軽自動車で人気を集めていたトールワゴンスタイルを普通車に採り入れたものとなっており、コンパクトなボディサイズでありながら広い室内空間を実現したモデルとなっていた。



また、一部グレードにはパノラマガラスルーフが採用されており、開閉こそできないものの、広い車内に明かりを採り入れることができたため、非常に高い解放感も兼ね備えていたことも特徴となっている。



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ダイハツYRV



ここまで読むと、使い勝手に優れたトールワゴンという印象しかないかもしれないが、YRVの真骨頂はターボモデルに搭載された1.3リッターターボエンジンだ。このエンジンは、1.3リッターの排気量ながら140馬力を発生する過激なスペックとなっており、同クラスのエンジンのなかでは最強と謳われたもの。



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ダイハツYRVのターボエンジン



残念ながらMTとの組み合わせがなかったため、そこまでの人気とならなかったのが惜しまれるが、後に登場するモータースポーツベース車のブーンX4のエンジンのベースとなった。



ビーゴ

2006年1月に販売がスタートしたビーゴはダイハツの本格SUVとなっており、テリオスの後継車種(実際海外ではテリオスの名前で販売された)。



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ダイハツ・ビーゴ



ただ、軽自動車のテリオスキッドが登場する前提だったテリオスに対し、ビーゴは軽自動車仕様を考慮せずに開発されたため、普通車としてさらに進化していたことは間違いない。



ボディにはビルトインラダーフレーム式モノコックを使用し、1.5リッターの排気量を持つエンジンは縦置きされてセンターデフを備えたフルタイム4WD(FR仕様も存在)と、ポップなエクステリアから受ける印象以上に本格的なSUVに仕上がっていた。

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