この記事をまとめると
◾️クルマの車高を下げる方法を4種類紹介



◾️車高を下げるそれぞれの方法にメリットとデメリットがあるがオススメできない方法もある



◾️ローダウンを楽しむ際には法規に抵触しないよう注意が必要だ



愛車をカッコよくしたい! ローダウンの方法4つ

クルマは低いほうがカッコいいかどうかは見る人の主観によるが、レーシングカーは軒並み車高は低いし、●●モーターショーのようなところでお披露目されるスポーツカーのプロトタイプモデルも、車高はベタベタにされていることが多い。



都市伝説的な話だが、自動車メーカーのカタログ撮影時もスポーツ系車種は室内やトランクに砂袋を数百キロ詰めて車高を下げているという。実際、撮影スタジオに行くと用途不明な(⁉︎)大量の砂袋が準備されているのでウソではないと思うが。



ということで、車高を下げることにカッコよさを感じる人は一定数いて、それを目的にカスタムする人も多い。では、そこにはどんな手法があって、メリットやデメリットはどんなことがあるのだろうか。



1)バネカット

もっとも安価なローダウンは純正バネを切ってしまうこと。装着したままサンダーで「やっぱり1巻半だな」なんてバネを切っていたと先輩方はいうが、正直オススメできない。



クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げる...の画像はこちら >>



ノーマルのバネはあの長さでちゃんと走れるように設計されているので、途中でぶった切ってしまってはフルストロークの連続でまともに走れない。というわけで、この方法はオススメできない。



2)ダウンサス

サスとは、いわゆるスプリングのことで、純正ダンパーに装着する車高が低くなるバネのこと。専用に設計されていて少し短めで車高が低くなるぶん、バネレートも少しだけ上げられていることが多い。



クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
ダウンサスに純正形状のスポーツダンパーを組み合わせた様子



昔は、車高こそ下がるが純正ダンパーがフルストロークしまくって乗り心地が悪いものも多かったが、現在は緻密な計算で作られたダウンサスが多く、乗り心地は純正から引けをとらず、車高は30mmくらい下がるものも多い。価格も4本で数万円と安い。



ただ、装着には純正サスをバラす必要があり、このときにスプリングコンプレッサーがないとエライことになるので、道具がない人はお店での装着がオススメ。DIY難易度は車高調装着よりも高いと思って良い。



車高調とエアサスによるローダウンもオススメ

3)車高調

サスペンションごとアフター品に交換する方法。もともとショックの長さが短く、バネレートも高いので車高を大幅に下げることができるし、スポーティな走りも実現できる。



クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
全長調整式車高調のイメージ

また、車高調整式サスペンションという名称なだけあって、全長調整式であれば自由かつ、乗り心地を犠牲にしないで車高を変えられる。ネジ式だと乗り心地は犠牲になる傾向はあるが、ある程度は車高を変えられるので、こちらも好みの車高に設定できる。



価格は10万円前後からあり、20万円くらいが主流。30万円を超えると高級な部類になる。



4)エアサス

空気の力で車高を変えることができるもの。一般的には車高調にプラスして使うものが多い。もともと車高を低めにしておいて、段差を乗り越えたいときにコンプレッサーでエアを送ってエアバッグを膨らませ、車高を上げて段差を超える。超えたら再びエアバッグの空気は抜く、というものが一般的なエアサスだ。



クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
エアサスキットのイメージ



全部下げたままの走行は基本的にできない。エマージェンシーとして車高が上げられる機構として考えたほうが良い。



車高調整の方法はざっくりと上記のような方法がある。あとは守ってもらいたいのは法律。最低地上高は法律で90mmと定められているので、それよりも車高を低くしてはならない。しかし、この最低地上高には灯火類がついてなければリップスポイラーなどは含まれない。

ボディ下のフレームやメンバー装着ボルト、マフラーなどが90mm以上あれば意外とエアロ類は低くても大丈夫なこともあるので、きちんとルールを確認しておきたい。



クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
社外マフラーのイメージ



あとはウインカーやバックフォグランプの位置が、車高が下がると規定よりも低くなってしまって法律に引っかかることがある。これは86前期型のフロントウインカーなどが有名。これには対策があるので、車高を下げるならきちんと対処しよう。