この記事をまとめると
■2024年4月27~28日に「東北カスタムカーショー」が開催された



■招待車両として「GR86カーボンスペック/ドリフト」が展示された



■製作者の風間オートは「GR86カーボンスペック/ドリフト」で走行イベントに挑戦したいとのこと



招待車両はチューニング&カスタムカーシーンをリードする1台

東北エリアのチューニング&カスタムカー好きにとって、毎年恒例となったイベント「東北カスタムカーショー」が、2024年4月27~28日に宮城県・夢メッセみやぎにて開催された。



地元である東北地方はもちろん、全国から有名ショップやアフターパーツメーカーが出展するとあって、両日あわせて1万5165人が来場。なかでも終日にわたって多くのギャラリーを集めていたのが、風間オートサービスが製作した「GR86カーボンスペック/ドリフト」だ。



全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東...の画像はこちら >>



東北カスタムカーショー2024の招待車両として展示された「GR86カーボンスペック/ドリフト」は、今年月に開催された「東京国際カスタムカーコンテスト2024」において、総合グランプリおよび、ドレスアップ・スポーツカー部門の最優秀賞に輝いた車両。まさに、現在の日本のチューニング&カスタムカーシーンをリードするといっていい1台である。



製作した風間オートサービスは、長年にわたってドリフトシーンを牽引し、オリジナルのエアロはもちろん数々のボディパーツを開発・販売している。なかでもトヨタ86/スバルBRZに関しては、ワンメイクイベント「86&BRZアベンジャーズ」を主催するなど、同車オーナーからも圧倒的な支持を集めている。



「GR86カーボンスペック/ドリフト」は、そんな同社が製作した入魂の1台。ボディ外板のほとんどをカーボン素材に変更したワイドボディ仕様で、もちろん足まわりやエンジンも最新のトレンドを盛り込んだチューニングが施されている。



全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東北に見参! 風間オートの野望から目が離せない
GR86カーボンスペック/ドリフトのワイドフェンダー



ボディ表面は、カーボン素材を活かした模様が特徴。カーボン製パーツというと、ウエットやドライといった製法を表す用語を聞いたことがあるかもしれないが、このGR86カーボンスペック/ドリフトに装着されたエアロパーツは、「インフュージョン」と呼ばれる製法で製作された。



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GR86カーボンスペック/ドリフトのフロントエンド



正式にはVacuum Assisted Resin Transfer Molding、その頭文字からVaRTM工法とも呼ばれている製法で、ドライカーボンに匹敵する引張強度を誇りながら、コストを抑えることが可能になったという。



中身も只者ではない「GR86カーボンスペック/ドリフト」

このカーボン製エアロはすでに市販されており、ラインアップは、片側40mmのワイド化を実現する左右フロントフェンダーをはじめ、フロントバンパー/左右サイドステップ/サイドアンダーフラップ/リヤクォーターパネル/リヤバンパーが基本ベース(一式)となる。



さらに、追加オプションとしてレーシングボンネット/レーシングバックパネル/レーシングドア/ダッシュボード/ルーフ/リヤガラス(リヤラジエター仕様)/レーシングトランク(アウターのみ)も組み合わせることができる。



全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東北に見参! 風間オートの野望から目が離せない
GR86カーボンスペック/ドリフトのインパネ



基本ベースと追加オプション製品のいずれもインフュージョンカーボン素材によって成型されており、トータルで装着することで大迫力のフォルムを演出している。

ボディパネルのほとんどをカーボン素材へ変更したことにより、このGR86カーボンスペック/ドリフトは約1200kgまで軽量化されているという。



今後の参戦は未定ではあるものの、基本的に車両はフォーミュラドリフトジャパンのレギュレーションに準じて製作されており、車内にはロールケージが張り巡らされる。エンジンは2JZ-GTE型直列6気筒に換装され、東名パワードのキットを用いて3.6リッターまで排気量をアップ。タービンはギャレット製G40を組み合わせ、最大ブースト2.0kgf/cm2時の最高出力は1000馬力を発揮するというモンスターだ。



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GR86カーボンスペック/ドリフトのエンジン



足まわりは、DG-5ドリフトスペック車高調整式サスペンションにSWIFT製スプリングの組み合わせ。ホイールはRAYS製CE28Nプラス、タイヤはYOKOHAMA ADVANネオバAD09を装着している。



全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東北に見参! 風間オートの野望から目が離せない
GR86カーボンスペック/ドリフトのホイール



風間オートサービスの風間社長によると、今後は前述のフォーミュラドリフトに限らず、タイムアタックなどさまざまなカテゴリーで走行イベントに挑戦したいとのこと。1200kgの車体に1000馬力のエンジンが組み合わされているのだから、そのパフォーマンスの高さは想像に難くない。



全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東北に見参! 風間オートの野望から目が離せない
GR86カーボンスペック/ドリフトと製作者の風間社長



2024年の86/BRZチューニングシーンにおいて、まちがいなく注目の1台となっている。

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