最高点は「S」! 基本的にそれ以外は6点~1点で評価する

ひと昔前まではあまり一般的ではなかった中古車の「評価点」。しかし最近では一般ユーザーでも業者オークションに出ている車両を見られるサービスがあったり、中古車店側が車両の状態をアピールするためにユーザーに見せたりすることも増えてきており、かなり一般的な用語となりつつある。



もちろん評価点が高い方が状態が良いというのはわかるだろうが、はたしてどんな基準でその点数が付けられているのかご存じだろうか?

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じつは評価点には数字だけではなく、「S」と「R」というものが存在する。

なんとなくその文字からどういう個体を指すのか見当がつく人もいるだろうが、S点とは一番状態の良いものを指しており、その条件は「新車登録後12カ月未満、走行距離1万km以下で、内外装にダメージがない、とても綺麗な状態」となっている。つまり、クルマがピカピカであるだけでなく、登録から間もなく走行距離も短くないとS点にはならない、というわけである。



修復歴アリは度合いに関係なく「R点」となる

一方のR点は、修復歴がある個体であるという意味で、軽微なものではRA点という表現が用いられる場合もある。ここで難しいのは、しっかり直っている修復歴あり車でも、適当に直してあってまっすぐ走らないようなものでもR点となってしまうところ。このあたりは数字で評価されないので判断に悩むところだろう。



それ以外の数字は、以下のようになる。



6点  新車登録後36カ月未満、走行距離3万km以下で内外装にダメージがほとんどない、とても綺麗な状態。
5点  走行距離5万km以下で、内外装にダメージがほとんどない、良好な状態。
4.5点 内外装に目立たない軽微なキズ、ヘコミが少し認められるが、良好な状態。
4点  内外装に目立たない多少のキズ、ヘコミが認められる状態。
3.5点 内外装に多少のキズ、ヘコミが認められる状態。
3点  内外装に目に留まるキズ、ヘコミが認められる状態。


2点  内外装に目に留まるキズ、ヘコミが複数認められる状態。
1点  冠水車などの特別瑕疵車両。



文字にするとかなりシビアに思えるかもしれないが、おおよそ4点の評価がついているものであれば、よほど気にする人でない限りは「それなりにキレイ」という印象を持つレベルと言えるだろう。

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なお、この評価点を下すのは各オークション会場の検査員であり、多数あるオークション出展車両をチェックしなければならないため、見落としが発生してしまう場合もゼロではない。そのため、評価点はあくまで参考程度にし、実際に自分の目で確認するということが大切と言えるだろう。

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