2021年に導入されるモデルは3車種

2006年に日本での販売を終了して以来、長らく正規販売が途絶えていたドイツの自動車ブランド・オペル。しかし、昨年末に、日本での販売を再開するというニュースが飛び込んできた。



今回の販売再開について、明確なスケジュールは明らかになっていないものの、2021年の夏を目途にスタートすることを目標とし、導入予定の車種としてコルサ、コンボ・ライフ、グランドランドXの3車種の導入が発表された。



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コルサは過去に日本では「ヴィータ」の名前で販売されたコンパクトカー。名前が変更されたのは当時、トヨタから同名の車両が販売されていたからにほかならない。2代目モデルはドラマ「ビューティフルライフ」でも登場し、一躍人気車種になったことも懐かしい思い出だ。



昔を知るメカニックがいない! 15年ぶりに日本のオペルが過去モデルを捨てるやむにやまれぬ事情



そしてコンボ・ライフは先日、発売即完売となったシトロエン・ベルランゴ&プジョー・リフターと兄弟車関係にあるピープルムーバーで、ルノー カングーのライバルになりえる車種。もう1台のグランドランドXはライト感覚のクロスオーバーSUVで、どれも日本で人気となりそうなモデルを取りそろえているといった印象だ。

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正規輸入元が異なるために既存車種のメンテナンスは受けられない

これから輸入車に乗ってみたいと考えるユーザーにとっては選択肢が広がるのは嬉しいところだが、従来のオペルユーザーにとって気になる点がひとつある。

それが、新しい体制ではこれら既存車両のメンテナンスを受け入れる予定はないとアナウンスされているという点だ。



すでに正規輸入元が消滅してから久しい既存のオペル車ユーザーにとっては非情とも言えるアナウンスであるが、すでに販売から15年以上が経過したモデルとなるだけに部品の供給状態などを鑑みるとやむを得ない選択と言えるかもしれない。



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さらに付け加えるならば、これから導入予定のオペルはプジョーやシトロエンを取り扱うグループPSAが運営することになっており、それ以前の正規輸入元であるヤナセやGM時代の車両を知るメカニックもいないということでやむを得ない判断なのだろう。



そもそも、現在日本でオペル車に乗り続けているユーザーはすでに信頼できる主治医を見つけているだろうから、正規輸入元が旧型のメンテナンスを受け入れる予定がないといったところで困る人はいないというのが事実かもしれない。