回転方向以外に外側内側の指示があるタイヤも

タイヤとホイールというのはただ組み合わせて、装着されているわけではない。回転の向きや内側・外側が決まっているタイヤがあるのは、クルマ好きなら知っているだろうか。もちろん理由があって回転方向の指示がされているのだが、逆に付けてしまうとどうなるのだろうか。



1)アウトサイド・インサイド表示のあるタイヤ

その名のとおり、アウトサイド(外側)の表示あるのを外に組む。ミニバン専用タイヤに多くて、スポーツタイヤでも見かける。外側と内側が決まっているので回転方向でいうと、左右で逆になってしまうが内外の指示さえ守っていれば問題なし。



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そもそも外側と内側の違いはなにかというと、硬さやしっかり感など。高速道路での安定性や重心が高いゆえのコーナーでの踏ん張りを確保するために、トレッドの内側と外側では作りが違っているのだ。とくにミニバンは重心が高いので、しっかりと支える必要がある。だから、守らないとせっかくの専用タイヤのメリットを引き出せなくなってしまうので注意が必要だ。



回転方向指示のあるタイヤとないタイヤの違いとは! 間違えて逆に装着するとどうなる?



ウエット路面での排水性に大きく影響

2)ローテーション方向のあるタイヤ

スポーツ系やコンフォート系に多いが、サイドの部分に矢印とROTATIONの文字があって、その向きで組むタイヤ。ユニディレクションタイヤとも呼ばれる。これは溝やサイプと呼ばれる切れ込みの向きにポイントがあって、まず大きく関係してくるのが排水性。パータンをよく見ると横方向に直線で入っているのではなく、斜めになっていて、回転に合わせて水が出ていくようにできている。



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さらに水だけでなく、トレッドノイズを外に出すために、コンフォートタイヤでも回転方向が決められるものがあるし、スポーツタイヤではブロックの倒れ込みと排水性の両立のために採用されている。



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うまく使えばタイヤの持ち味を最大限に引き出せるのだが、間違えると即危険ということはないが、せっかくの性能が引き出せないことになってしまう。

ローテーションするときも制限があったりするので注意が必要だし、購入時のチェックポイントに指示のありなしというのも加えておくといいだろう。

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