純正でも音質は向上しているが改善の余地はある
最近のクルマはさまざまな箇所の質感が高まっているが、オーディオもそのひとつ。純正でもまったく問題がないレベルといっていいため、さらにカスタムして音質をよくするというのはマニアックな世界な気がする。
しかし、純正には限界があるのも事実で、オーディオの場合、じつは顕著だったりする。
「本当にスピーカー部分はビビっているのか?」と思うかもしれないが、ほとんどの車種で、内張りを外してみるとドアの枠に固定されているだけ。つまり薄い鉄のフレームに止めてあるだけなので、どうしても共振してしまう。バラさなくてもいいので試しに音楽をかけて、スピーカー部分や周囲を手で触るとけっこう震えているのがわかるはずだ。

同時に作業しておきたいスピーカー交換
この振動をできるだけ抑えてやるのがデッドニングという手法で、やりだしたらキリがないが、必要最小限の範囲でも十分効果は感じられる。DIYでやるキットも出ていて、制振シートを指示どおりにスピーカー周囲の鉄板に貼るだけ。スピーカーの裏にも貼れば、信号待ちなどで気になる音の外抜けも防止できるなど、メリットは多い。

作業としては、内張りを外すのが一番の難関で、逆をいえば内張りを外してしまえば難しいことはないといっていいだろう。もし内張りを外すのが難しそうという場合は、量販店でも行ってくれるので、お願いしてみるのもありだ。
またせっかく内張りを外したのなら、ついでに同時に行うといいのが、スピーカー交換だ。
