今後トヨタからも純粋な兄弟車は登場しないだろう

2000年代以降ディーラー系列(トヨタならカローラ店やネッツ店、日産ならサニー店やプリンス店)がトヨタ以外統合されたため、トヨタ車以外の純粋な兄弟車というのはほとんどなくなった。さらに今年4月からトヨタも原則全ディーラー全車種扱いとなったため、ディーラー系列の意味はなくなり、トヨタ車ですら兄弟車は今後なくなるだろう。という背景もあり、兄弟車なのに不憫な扱いを受けたり、絶版となってしまったトヨタの兄弟車を挙げてみたい。



1)スプリンター

カローラの兄弟車で旧オート店、ネッツ店扱いだったスプリンターはカローラに対しスポーティなイメージを持ち、ステーションワゴンのカリブや5ドアセダンのシエロといったカローラにはないボディタイプも持っていた。



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しかし、2000年にカローラが9代目モデルになった際にカローラ全体の販売台数が減少し始めていたこともあり、スプリンターはカローラランクスの兄弟車となる5ドアハッチバックのアレックスが残っただけで、絶版となってしまった。



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2)ヴェロッサ

80年代から90年代掛けて一世を風靡したマークII三兄弟も、90年代後半に入って減少してきたこともあり、2000年にマークIIが9代目にフルモデルチェンジされた際に、三兄弟を形成してきたクレスタとチェイサーはアルファロメオのようなエクステリアを持つヴェロッサに統合された。



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しかしヴェロッサも扱いディーラーのビスタ店がネッツ店に統合されるという社内事情により、絶版となった。なおマークII三兄弟はマークIIだけがマークXに移行したが、そのマークXも昨年セダン需要の低迷により絶版となってしまった。



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3)タンク

ダイハツとトヨタの共同開発によりスズキ・ソリオのライバル車として2016年に登場。トヨペット店とネッツ店扱いだったタンクはトヨタ店とカローラ店扱いのルーミー、ダイハツで販売されるトール、スバルで販売されるジャスティと4兄弟を形成していた。



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しかし、冒頭に書いたトヨタの原則全ディーラー全車種扱いによりタンクとルーミーのどちらかは不要となり、2台を比べれば売れていたルーミーが残り、タンクは絶版となった。



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ビッグマイナーチェンジによりアルヴェルの人気は逆転!

4・5)サクシード&レジアスエース

サクシードは小型ライトバンのプロボックス、レジアスエースは商用バンの王者であるハイエースの兄弟車だった。サクシードは以前はボディサイズや最大積載量が違ったが、2014年の超ビッグマイナーチェンジでプロボックスと同じクルマとなり、レジアスエースはハイエースにある10人乗りワゴンとコミューター(小型バス)がないという違いがあった。



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この2台は弟だけに販売台数では兄に劣ることもあり、タンク同様の理由で絶版となった。



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6)ヴェルファイア

アルファードが2代目モデルとなった2008年に加わったヴェルファイアは、エクステリアのスポーティさやディーラー数の多いネッツ店扱いだったことが追い風となり、2017年に現行モデルが受けたビッグマイナーチェンジまでは販売台数も兄のアルファードに対し優勢だった。



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しかし、ビッグマイナーチェンジでアルファードのフロントマスクがより押し出しの強いものになったことを大きな理由にアルファードの販売が激増し、その分ヴェルファイアの販売台数は激減。

最近はトヨタディーラーの原則全ディーラー全車種扱いが始まったこともあり、ヴェルファイアの立場は一層辛くなり、アルファード&ヴェルファイアで今後残るのはアルファードであるのが確実だ。また中身は同じ兄弟車が途中でこれだけ形勢逆転するというケースも非常に珍しい。



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