日本ではマイナーでも実力は海外で認められたモデルばかりだ
人と違うクルマに乗りたい、と思ったことのある人は多いのではないだろうか? しかし、旧車では日常の使い勝手や故障、部品の入手方法に不安が残るし、日本では正規販売されていない海外専売車を輸入するとしても、輸入のコストやその後のメンテナンスのハードルが高くなってしまう。
それでは、日本に正規輸入されているにもかかわらず、そこまで販売台数の多くないモデルをチョイスするというのはどうだろう? 現行車であるから部品の供給はしばらく問題ないし、正規輸入車ならディーラーでメンテナンスを受けることができる。もちろん、マイナーであってもその実力は海外で認められたモデルばかりといいことづくめなのである。
1)DS3クロスバック
もともとはシトロエンのサブブランド的な存在だったDSシリーズが独立して生まれたDSオートモビルズ。シトロエンよりもより高級感のある内外装を持ったプレミアムモデルをラインアップしている。
そのなかのエントリーモデルとも言えるのが、DS3クロスバックだ。ボディサイズはヤリスクロスにほど近いコンパクトなクロスオーバーSUVであるが、内外装の仕立ては一般的なコンパクトカーとは一線を画すドラスティックなもの。
それだけに唯一無二の個性を放っており、街中でもボディサイズ以上の存在感を見せてくれることは間違いない。ただし、価格も373万円からとなかなかのものになってしまうのだが。
乗りやすいドイツ車的なアメ車セダンもあり!
2)キャデラックCT6
そこまでアメ車に興味のない人からしてみると、キャデラックのイメージは古き良きアメリカ車という感じで、大排気量のエンジンでフワフワなサスペンションを持ったおおらかなクルマというものかもしれない。
しかし、最近のキャデラックの車両はデザインこそアメ車らしいアクの強いものなのは相変わらずだが、走らせてみると、どこかドイツ車的な骨太な感覚を覚えるモデルへと変貌を遂げているのである。

そんなキャデラックのフラッグシップモデルとなるのがCT6だ。ボディサイズはレクサスLSにほど近いものだが、日本向け仕様に搭載されるエンジンは3.6リッターV6のNAエンジンであり、アメ車=デカいボディとデカいエンジンというのはもう昔のことなのだ。

またCT6には世界初の自律航法マップマッチング対応クラウドストリーミングナビが搭載され、ゼンリン市街図とオンラインVICSを常にストリーミングすることで快適な次世代案内システムを実現している。もはやアメ車はおおざっぱというのは都市伝説レベルなのである。
3)アルファロメオ・ジュリア
偉大なる初代モデルの印象が強すぎるのか、実力ほど評価されていない印象のある2代目ジュリア。4ドアセダンのみのラインアップという点も初代と異なるところだが、そもそも初代の初期型はベルリーナ(セダン)しか存在しておらず、セダンボディのスポーツグレードというのは由緒正しいものなのだ。

そんな2代目ジュリアのエントリーモデルとなる2リッターターボエンジンを搭載した2.0ターボスプリントは460万円と、このクラスのスポーツセダンとしては比較的安価な価格設定となっている。
また、2.2リッターディーゼルターボを搭載したモデルや、280馬力を発生するハイパワーな2リッターターボエンジンを搭載したモデル、そして2.9リッターV6ツインターボエンジンから510馬力を絞り出す2.9 V6 ビターボ クアドリフォリオまで、幅広いユーザーに合わせたチョイスが可能となっているのである。
