降ろすのも一苦労?
いざという時のためにどこに搭載されているのかを把握しておきたいスペアタイヤ。そもそも最近のクルマではスペアタイヤではなく、パンク修理キットに置き換えられている場合も少なくない(というかスペアタイヤ搭載車の方が少ない)が……。
そんなスペアタイヤの居場所として最もポピュラーなのはやはりトランクルームだろう。

しかし、車種によっては予想外の場所にスペアタイヤを格納している車種もある。今回はそんな意外な場所にスペアタイヤがあるケースをご紹介しよう。
1)フロントフード内(トヨタMR2、スバル・レオーネなど)
スペアタイヤはトランクスペースにあるのが一般的、と前段で話したが、エンジンがフロントではなくミッドやリヤに搭載されているモデルに関しては、フロントフード内がトランクスペースとなる。そのため、これらの車種においてはスペアタイヤがフロントフード内に備わっていることが多いのである。

また、水平対向エンジンを搭載していたスバル・レオーネや、360cc時代の軽自動車はエンジンルーム内にスペースがあったため、スペアタイヤがエンジンルームに備わっていたのだ。

荷室スペースを稼ぐために車外に備えられていたものも!
2)床下に吊り下げ(商用車、日産セレナなど)
少しでも荷室のスペースを稼ぎたい商用車ではトランクスペースを隅から隅まで活用するため、スペアタイヤは車内ではなく車体後部の床下に吊り下げられていることが多い。

また、日産セレナなどのミニバンでもやはり室内スペースを有効に活用するためにスペアタイヤが床下に吊り下げされているのだが、こちらは後部ではなく助手席側の2列目シート下部辺りに備わっているのだ。

3)床下に格納(ホンダ・ラグレイトなど)
スペアタイヤを車外に吊り下げることで室内スペースを拡大することはできるが、いざ交換しようとしたときに砂や泥にまみれたスペアタイヤを取り出すのはなかなか億劫なもの。

そこで足元にスペアタイヤを格納したのがホンダ・ラグレイトだ。2列目シート足元のフロアマット下にスペアタイヤを置いたことで、車内からアクセスできるのである。ちなみに日産キューブもスペアタイヤはトランクスペースにあるが、車載工具などは2列目の足元に格納されていた。
