キャリアカーは大きく分けて3タイプ
高速道路などを走っているとよく見かけるのがキャリアカーだ。自動車メーカーの工場や港が近い場合は新車を満載しているし、中古車を積んでいるものも当然ある。
よく見ると、いろいろなタイプや長さがあるが、大きく分けて3タイプになる。まずはトラックの荷台に積むもので、ローダーと呼ばれる。基本的に積むのは1台なので、普通免許で運転できるものが多い。
その次に大きいのが、トラックをベースにしたキャリアカーで、単車とも呼ばれる。積めるのは5台までで、免許は大型もしくは大きさによっては中型免許などでも運転は可能。つまり、キャリアカーだけの免許はなくて、ほかのトラックと最大積載量などで必要な免許が変わってくるということになる。

そして最後にトレーラータイプで、こちらは大型と牽引が必要になる。積めるのは6台までで全長は19m以内とされていて、最近ではドライバー不足もあって、特区になっている地域では8台まで積むことも可能だ。

そのほか、必須ではないが乗る車両によってはウインチの資格が必要になることもある。これは自走できるクルマばかりではなく、ときには不動車も積まねばならず、荷台に引っ張り上げる必要があるからだ。
タイプと資格にはついては整理してみると意外にシンブルでわかりやすいが、問題は実際に運転する際のフィーリングだ。
実際に運転している人に聞いたところでは、「コーナーなどで気を使うこともあるけど、見た目ほどは不安定ではない」とのこと。そもそも危険な状態になってしまうなら車両としての認可も出ないだろう。
また上段だけに積んでいるのを見かけるが、これはキャリアカーの運行特性ある。一カ所ですべて下ろしてしまうならいいが、複数のディーラーなど配送する場合は、数台ずつ下ろしていくしかない。基本的に現場で積み場所の入れ替えはしないので、最後はどうしても上段が残ってしまうのだ。この場合、かなり不安定な感じだが、聞くとこれでもそれほど不安定ではないとのこと。
