この記事をまとめると
■トヨタのコネクティッドカー向け「運転挙動反映型テレマティクス保険」の取扱いを拡大



■総称を「トヨタコネクティッドカー保険」に統一



■安全運転スコアによって最大で運転分保険料の80%が割り引かれる



運転挙動反映型テレマティクス保険で保険料金が減る!?

2018年1月より、MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険にて提供されているトヨタのコネクティッドカー向け「運転挙動反映型テレマティクス保険」が、2022年1月より他の3損保(三井住友海上、東京海上、損保ジャパン)にも導入拡大、4損保にて取扱いを開始することになった。これに伴い、その総称を「トヨタコネクティッドカー保険」に統一される。



「トヨタコネクティッドカー保険」は、トヨタが展開する「コネクティッドカー」から取得できる様々な走行データに基づき、テレマティクス技術を活用した「運転特性による割引」や、すべてのドライバーに役立つ「安全・安心のサービス」の提供により、「安全・安心なクルマ社会の実現」を目指した商品。



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もっとも気になるのは「運転特性による割引」の部分だが、これは「コネクティッドカー」から取得した走行データから毎月の安全運転の度合いを保険料に反映し、基本保険料と運転分保険料からなるトータル保険料のうち、最大で運転分保険料の80%が割り引かれるという。



安全運転スコアによって最大で運転分保険料の80%が割り引かれる! トヨタコネクティッドカー保険の取扱いを拡大



毎回・毎月の安全運転評価で安全運転を促す

これまでの自動車保険は、「事故を起こした人」に安心を届けることがサービスの主眼となっていたが、「トヨタコネクティッドカー保険」では、テレマティクス技術を活用したサービスを提供することで「事故を起こさない人」にも付加価値(予防安全)を提供していくことを目指しており、契約者の運転状況に応じた「安全運転診断サービス」をタイムリーに提供することで、ドライバーに安全運転を促し、交通事故を未然に防ぐことも試みられている。



安全運転スコアによって最大で運転分保険料の80%が割り引かれる! トヨタコネクティッドカー保険の取扱いを拡大



具体的には、1回の運転ごとに、スピード・アクセル・ブレーキの各挙動の5段階評価およびその結果を総合した安全運転スコア(100点満点)をお知らせし、安全運転を促進。さらに、安全運転スコアはマンスリーで評価され、そのスコアに応じて毎月の保険料の割引率が決定することになる。



安全運転スコアによって最大で運転分保険料の80%が割り引かれる! トヨタコネクティッドカー保険の取扱いを拡大



さらに、これまでは事故が発生した場合、事故を起こした本人が保険会社に連絡をする必要があったが、「トヨタコネクティッドカー保険」では、大きな衝撃を検知した場合、専用の「自動通報受信デスク」から「安否確認コール」を行い、必要な諸手配をスピーディーに行うことで、事故を起こした人の負担を減らすことを可能にしている。



あいおいニッセイ同和損保では、この運転挙動反映型テレマティクス自動車保険の提供開始から2020年9月時点で3.5万件の契約を獲得するなど好評を博しており、また、従来保険に比べ、約2割の事故削減を実現しているという。



対象となる車両は、トヨタのコネクティッドカーのうち、トヨタが定める走行データが取得できる車両。



安全運転スコアによって最大で運転分保険料の80%が割り引かれる! トヨタコネクティッドカー保険の取扱いを拡大



三井住友海上、東京海上、損保ジャパンでの取扱いは、2022年1月1日以降始期契約が対象で、2021年10月に保険募集を開始する予定。対象車両にお乗りの方は、安全で安心なクルマ生活を送るために導入を検討してみてはいかがだろうか。