この記事をまとめると
■自動車評論家やジャーナリストが新型のシビックタイプRで注目している点を紹介■初代モデルをオマージュした点もあり往年のファンも喜ぶ仕様になっている
■限定販売などを行わず、カタログモデルとしてラインアップしているところにも注目だ
いよいよ販売目前となった新型シビックタイプRのここに注目!
間もなく新型となる6代目が登場しようとしているホンダ シビックタイプR。ホンダのスポーツモデルの最上位グレードでもある「タイプR」の称号は、過去にNSXとインテグラ、そしてアコード(欧州のみ)のみに与えられた由緒正しき名前となっている。
じつは筆者も過去に初代シビックタイプRを所有していたことがあり、最後の内燃機関を搭載したタイプRとなると噂されている新型シビックタイプRには注目しているところであるが、元オーナーが目を付けた新型の気になるポイントをピックアップしてみたい。
デザインがスリークになった
先代型のシビックタイプRは、「ガンダムチック」とも称されるようなメカメカしいデザインがいかにもホッテストモデル、という雰囲気を醸し出していた。

もちろんそのエアダクトなどのデザインは空力性能の向上に裏付けされたデザインであったことは間違いないが、初代シビックタイプRを所有していた筆者にとって、タイプRのエクステリアは純正+α程度の落ち着いたものというイメージがあり、ベース車とそこまでイメージの変わらないデザインとなった新型には好感を覚えているのだ。

タイプR”らしさ”はしっかり健在
赤いフロアカーペットが復活
タイプRと言えば、赤く彩られたホンダマークや赤い表皮を持つバケットシートなどがアイコンとして挙げられるが、初代モデルで衝撃的だったのがフロアカーペットまで赤だったことだ。
フロアマットに赤色を採用するケースはあってもフロアカーペットまで真っ赤にするというのはなかなか印象的で、ホットテイストモデルであることを内側からアピールしていたというワケだ。
しかし、近年のシビックタイプRでは、フロアカーペット自体は黒となるケースが多く、今回の新型が原点回帰で赤色のフロアカーペットを採用した点は嬉しく思えてしまった。

限定販売ではないこと
近年のプレミアムなスポーツモデルにおいては、台数を限定で販売することも珍しくない。これは熱狂的なファンこそいるものの、スポーツモデルは継続的に売れるものではなく、大概デビュー当初にバッと売れて、その後は低空飛行が続くということも影響しているのだろう。
しかし、新型シビックタイプRでは、今のところ限定販売の話はないため、注文書さえ取り交わせば欲しい人すべてに行き渡るということになる。

現時点では半導体不足やコロナ禍における物流の停滞などもあるため、すぐに手元にやってくるのは難しいかもしれないが、限られた一部の人間だけが買い占めて価格をつり上げて転売されるということがないだけで非常に健全に思えてきてしまう。
今後、よりスペシャルな限定モデルが登場する可能性もゼロではないが、待てば適正価格で入手できるという点は素直に歓迎したいところである。