この記事をまとめると
■ゴルフシリーズに歴代最強となる「R」が加わった■先代モデルより10馬力アップしているほか新装備も導入された
■専用装備を多数装着している
歴代最強モデルとしてロールアウト
「Cセグメントの世界基準」と呼ばれ続けているコンパクトカーの世界的パイオニアといえば、フォルクスワーゲンのゴルフに異論を唱えるユーザーはいないのではないだろうか。それほどゴルフというクルマは偉大なのだ。評価されているポイントは、使い勝手やメカニズム、質感など多岐に渡る。
そんなゴルフの歴史を語るうえで欠かせないのがホットモデルの存在だ。じつはゴルフはただのコンパクトカーではなく、モータースポーツなどでも人気なモデル。遡れば、40年も前にゴルフポカールレースが開催されていたほか、最近では世界中で人気の高いツーリングカーレースであるTCRにも出場している。
しかし、公道でレーシングカーに乗ることは法規上極めて難しい。だが、そんなモータースポーツファンや走り好きをフォルクスワーゲンは見捨てていなかった。それが今回、日本上陸することが発表されたゴルフの最強モデル「ゴルフR」と、そのワゴンモデルである「ゴルフRヴァリアント」だ。ゴルフRは、ゴルフではもっともハイパフォーマンスなモデルという位置付けとなっており、いまから2モデル前のゴルフ(通称ゴルフ6)から設定されている。では、詳細を見ていこう。

日本に導入される今回の「ゴルフR/ゴルフRヴァリアント」の心臓部には、同車史上もっともパワフルな320馬力を発生する2リッターTSIエンジンを搭載する。トルクは420Nmだ。これは、先代モデルのゴルフRから比較して最高出力は10馬力強化され、最大トルクは20Nm高められている。

駆動系にも大幅な改良が施されている。その例として、「ティグアンR」に採用されている“Rパフォーマンストルクベクタリング” と“ビークル ダイナミクス マネージャー”の採用がある。これは、最適なトルク配分と正確でニュートラルなハンドリングを実現できるシステムで、Rの持つパワーを確実に路面に伝えることが可能だ。

”R”ならではの専用装備を多数装着!
また、熱い走りには欠かせないブレーキには、先代に比べて1インチ拡大された18インチサイズのブレーキを採用。高速度域からもより安心して止まれるようにバランスが見直された。キャリパーはブルーにペイントされ、“R”ロゴをあしらっているのも特徴のひとつ。

エクステリアはR専用デザインのバンパーやサイドシルを採用。リヤに採用されているグロスブラックのリヤディフューザーや、4本出しのエクゾーストパイプもスポーティな雰囲気を醸し出しており、Rを名乗るモデルにはピッタリの演出だ。

インテリアは、カーボン調のデコラティブパネルのほか、鮮やかなブルーの“R”ロゴをあしらったR専用のヘッドレスト一体型トップスポーツシートを導入。熱い走りには欠かせないシートなだけに、ゴルフR/ゴルフRヴァリアントがいかに本気であるかを感じさせる。そのほか、デジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”に、ドライビングプロファイルでスポーツもしくはレースモード(R専用)を選択すると、デジタルメータークラスターにR専用の表示がされるよう設定されている。視覚的にも”R”に乗っていることを訴えかける演出で、気分が高まること間違いなし。

エクステリアカラーはラピスブルーメタリック(オプション)、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの全3色展開となることも発表された。
価格は、「ゴルフR」が639万8000円、「ゴルフRヴァリアント」が652万5000円となる。
クルマ好きであれば無視できない、ハイパフォーマンスな欧州製ホットハッチとなっているので、熱い走りを体験したいユーザーにはぜひオススメしたいモデルだ。