クラウンのようなラグジュアリーで高額なモデルの場合、低燃費であることはそれほど重要視されないかもしれません。しかし、SDGsへの貢献など、環境に対する負荷のことも考えると燃費性能や環境性能は車選びの際にチェックしておきたいポイントのひとつといえます。



ここでは、トヨタ「クラウン クロスオーバー」の燃費性能について、詳しくご紹介します。



クラウンの燃費性能の特徴

2022年7月に登場した16代目となる現行型クラウンは、従来型に設定のあったガソリン車が姿を消し、



ハイブリッドシステムは2種類をラインナップ。2.4L直列4気筒ターボエンジンと最新の電動パワートレインである「eAxle」、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたします。



もう1種類のハイブリッドシステムは、クラウン クロスオーバーに最適化した高効率ハイブリッドシステムに、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載し、高出力と抗レスポンス、低燃費を追求した「2.5Lハイブリッドシステム」。上質で滑らかな走りも実現しています。



クラウンのカタログ燃費

クラウン クロスオーバーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。



クラウンの実燃費

クラウン クロスオーバーに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、クラウン クロスオーバーの実燃費(2023年6月9日時点)は、以下のとおりです。



実燃費は走行環境や運転の仕方によって左右されるため、カタログ燃費よりも若干悪化するのが一般的です。クラウン クロスオーバーにおいても差が見られますが、許容できる範囲内といえるでしょう。



クラウンとライバル車の燃費を比較

クラウン クロスオーバーはセダン×SUVという独特の立ち位置にいるモデルで、現状では明確なライバルがいない状況です。とはいえ、価格帯や排気量、コンセプトから考えるとが競合するといえるので、ここではCX-60とクラウン クロスオーバーの燃費を比較してみます。



マツダ「CX-60」

出典:マツダ「CX-60」特長



マツダの新世代ラージ商品群の第1弾モデルとして登場した2列シートを備えるミッドサイズSUV、。国内SUV唯一となる直列6気筒ディーゼルエンジンなど、4種類もの豊富なパワートレインが用意されるのも特徴です。



CX-60のWLTCモードカタログ燃費(プラグインハイブリッド車を除く)は、以下のとおりです。



クラウン クロスオーバーとCX-60の4WD車の燃費を比較すると、クラウン クロスオーバーの2.5Lモデルの燃費がCX-60のどのパワーユニットの燃費よりも良い数値を示しています。



クラウンの走行性能・乗り心地

出典:トヨタ「クラウン」デザイン



現行型クラウンではTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを改良し、大径タイヤによるリフトアップを実現しました。また、ステアリングサポートの剛性向上に加え、構造用接着剤や結合剛性を高める「レーザースクリューウェルディング」を採用して剛性を追求し、しています。



モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でクラウン クロスオーバーの走行性能を詳しくチェック!



 



上質な走りと低燃費を両立させたクラウン

現行型のクラウンではクロスオーバーを含む4つのスタイルがラインナップされることが明らかになっています。先陣を切って登場したクラウン クロスオーバーはトヨタの量産モデルのフラッグシップとして質の高い走りと、高いレベルの低燃費を両立させているといえるでしょう。



よくある質問

Q1:クラウンのカタログ燃費はどのくらい?

A:クラウン クロスオーバーのWLTCモードカタログ燃費は、2.4Lハイブリッドシステムが15.7km/L、2.5Lハイブリッドシステムが22.4km/Lです。なお、クラウン クロスオーバーでは2WDの設定がなく、駆動方式は4WDのみとなっています。



Q2:クラウンの実燃費とカタログ燃費を比較すると?

A:クラウン クロスオーバーの実燃費は、2.4Lハイブリッドシステムが11.9km/L、2.5Lハイブリッドシステムが18.8km/Lです。実燃費がカタログ燃費よりも悪化していますが、許容できる範囲内の差といえるでしょう。



※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています

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