「ZR-V」は、これまでのホンダのSUVとは一味違う個性が魅力のクロスオーバーモデルです。こうしたモデルはデザイン性や話題性のみで選んでしまいがちですが、燃料費は維持費の大部分を占めるため、あらかじめよく確認しておく必要があります。
ここでは、ZR-Vの燃費性能について詳しくご紹介します。
- ZR-VのWLTCモードカタログ燃費と実燃費は、こちら グレード駆動方式カタログ燃費(km/L)実燃費(km/L) ガソリン車2WD14.5~14.6― 4WD13.9― e:HEV2WD22.0~22.1― 4WD21.5~21.719.1
- 2.0L直噴エンジンと2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツe:HEV」を採用
- トヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」よりも低燃費を実現している
ZR-Vの燃費性能の特徴
ZR-Vには、現行型シビックのハイブリッドモデルに搭載されており、走りの質感には定評のある2.0L直噴エンジン&2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツe:HEV」をホンダのSUVとして初採用しています。
従来のe:HEVよりも優れた環境性能を実現しているのはもちろんのこと、静粛性の向上、さらにV6 3.0Lエンジンに匹敵するような力強い加速を実現し日常的な走行から高速道路やワインディングロードまで、あらゆるシーンで運転する楽しさを実感できます。
また、スポーツe:HEVはモーターのみで走行するEVモードとエンジンによって発電した電力でモーターを駆動するハイブリッドモード、エンジンのみで走行するエンジンモードを状況に応じて自動で切り替えることで、モーターとエンジンの双方のメリットを活かした効率の良い走りを実現します。
ガソリン車には1.5L直噴エンジンを搭載。2.4Lエンジンに匹敵する低速トルクから得られる力強さ、一気に高回転までパワーが増大するスムーズさでホンダ車ならではの爽快な走りを実現します。
ZR-Vのカタログ燃費
ZR‐VのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード駆動方式カタログ燃費(km/L) X2WD14.6 4WD13.9 Z2WD14.5 4WD13.9 e:HEV X2WD22.1 4WD21.7 e:HEV Z2WD22.0 4WD21.5
ZR-Vの実燃費
ZR-Vに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ZR-Vの実燃費(2023年8月15日時点)は以下のとおりです。
グレード駆動方式実燃費(km/L) X/Z2WD― 4WD― e:HEV X/ e:HEV Z2WD― 4WD19.1
実燃費は走行環境などの影響を受けるため、どのような車であってもある程度はカタログ燃費よりも悪化するものといえます。ZR-Vでも若干の悪化が見られますが、それほど大きな差ではありません。
ZR-Vとライバル車のカタログ燃費を比較
ZR-Vのライバルといえる車としては、トヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」などが挙げられます。ここではこの2車種とZR-Vのカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「RAV4」
出典:トヨタ「RAV4」ギャラリー
ミドルサイズSUVらしいタフなスタイルとトヨタならではの燃費の良さに定評のあるトヨタ「RAV4」。
RAV4のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード駆動方式カタログ燃費(km/L) X2WD15.8 4WD15.2 G/G”Z package”4WD15.2 Adventure4WD15.2 HYBRID X2WD21.4 E-Four20.6 HYBRID GE-Four20.6 HYBRID AdventureE-Four20.3
ガソリン車同士の比較ではZR-VがRAV4 に後れを取っていますが、ハイブリッド車においてはZR-VがRAV4よりも低燃費を実現しています。
日産「エクストレイル」
出典:日産「エクストレイル」ギャラリー
日産「エクストレイル」は2022年7月に登場した現行型から日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の専用モデルとなりました。従来モデルの悪路走破性はそのままに、電気自動車感覚の滑らかな運転が楽しめるのが特徴です。
エクストレイルのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード乗車定員駆動方式カタログ燃費(km/L) S5名2WD19.7 X G S e-4ORCE5名4WD18.4 X e-4ORCE 7名18.3 G e-4ORCE5名18.4
ZR-Vのe:HEVとエクストレイルの燃費を比較すると、ZR-Vがより良い数値となっています。
ZR-Vの走行性能・乗り心地
出典:ホンダ「ZR-V」性能・安全
専門家からも高い評価を得ている現行型シビックとプラットフォームを共有するZR-V。その走りのポテンシャルは言わずもがな、というところでしょう。
基本性能が高いのはもちろん、リアルタイムAWDを採用し状況に応じて前後駆動力配分を最適化。荒れた路面でもタイヤがしっかりと地面をとらえ安心して走行できることに加え、「NORMALモード」「SPORTモード」「ECONモード」「SNOWモード」の4つのドライブモードをシーンや気分に応じて選択できるのも魅力です。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でZR-Vの走行性能を詳しくチェック!
燃費、走りともに満足度の高いZR-V
ZR-Vのe:HEVモデルは優れた燃費性能を実現しています。また走りのレベルも高く、SUVであっても走りにこだわりたい方でも満足感が得られるモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ZR-Vのカタログ燃費はどのくらい?
A:ZR-Vには、2.0L直噴エンジン&2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツe:HEV」モデルと、1.5L直噴ガソリンモデルがあります。WLTCモードカタログ燃費はe:HEVモデル2WDが22.0~22.1km/L、4WDが21.5~21.7km/L、ガソリンモデル2WDが14.5~14.6km/L、4WDが13.9km/Lです。
Q2:ZR-Vとライバル車の燃費を比較すると?
A: ZR-Vのライバル車としては、トヨタ「RAV4 」や日産「エクストレイル」が挙げられます。ZR-Vのe:HEVモデルのカタログ燃費はこの2車種よりも低燃費を実現しています。
※この記事は2023年8月時点の情報で制作しています