日産自動車はロシア市場からの撤退に伴い、現地子会社のロシア日産自動車製造会社(サンクトペテルブルク)の全株式を、同国政府系機関の自動車・エンジン中央科学研究所(NAMI、モスクワ)に譲渡することを決めた。ロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーン(供給網)の混乱などに伴い、2022年3月に工場の操業を停止していたが、侵攻の長期化で生産再開は難しいと判断した。

譲渡価額は1ユーロ(約141円)。譲渡日は未確定。生産撤退に関連して約1000億円の特別損失を計上する。

ロシア日産の工場は2009年に稼働し、スポーツ用多目的車(SUV)の「エクストレイル」や「キャシュカイ」を生産してきた。

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