ケアネットは、スウェーデンの投資ファンドによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式を非公開化する。ケアネットは医師向け情報プラットフォーム事業を展開。

それをベースとして、医師向けに医薬情報を届ける医薬DX(デジタルトランスフォーメーション)事業を柱としているが、医薬品メーカーからのニーズは、一般的な医薬品から、専門性の高いがん、中枢神経などを対象にしたスペシャリティ領域へシフトしており、新サービスの開発が不可欠となっている。変化するニーズへ対応するには、短期的な業績にとらわれず、企業価値向上に取り組む必要があると判断し、EQTのTOBを受け入れ、非公開化を選択した。

ケアネットはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。

買付主体は今回の買収を目的に設立された、Curie 1(東京都港区)。買付価格は1株につき1130円。TOB公表前日の終値768円に47.14%のプレミアムを加えた。買付予定数は4191万3468株。下限は所有割合64.84%にあたる2717万7800株。買付代金は最大約474億円。

買付期間は8月14日~9月29日の31営業日。決済の開始日は10月7日。

公開買付代理人はみずほ証券(復代理人は楽天証券)。

編集部おすすめ