
イオン<8267>は、ドラッグストア業界2位のツルハホールディングス<3391>の株式を、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメント・カンパニー・ リミテッドが運用するファンドから取得する方向で、オアシスとの交渉に入った。
取得する株式数や価格、方法、時期などは「今後オアシスと協議の上で検討していく」としている。
イオンはすでにツルハ株の13%ほどを保有しており、ツルハ株の10%強を保有するとされるオアシスとの交渉がまとまり、イオンの保有する議決権の比率が20%以上になれば、ツルハはイオンの持分法適用会社になる。
イオンはすでにドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス<3141>を子会社化しており、ツルハの株式取得によってイオンの影響力が強まれば、売上高が2兆円を超える巨大ドラッグストアグループが誕生する可能性もある。
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株式取得で関係を維持、強化
イオンは「ツルハ株を取得することがツルハとの資本業務提携に基づく関係の維持・強化につながる」として、株式の取得に乗り出した。
株式取得によってツルハがイオンの持分法適用会社になれば、議決権所有比率に応じて、ツルハの損益などをイオンの財務諸表に反映させることになる。当然ながら議決権所有比率に応じて影響力は強まることになる。
イオンとは30年近い提携関係
ツルハは1929年に北海道旭川市で鶴羽薬師堂を創業したのが始まりで、1963年にツルハ薬局(現ツルハホールディングス)を設立した。1995年にジャスコ(現イオン)と業務、資本提携契約を結んでおり、イオンとは30年近い提携関係にある。
ツルハの2024年5月期第2四半期の有価証券報告書によると、2023年11月15日時点のツルハの発行済み株式の総数に対するイオンの所有割合は13.59%となっている。
ツルハの2024年5月期の売上高は1兆330億円(前年度比6.5%増)、営業利益は472億円(同3.6%増)の予想で、売上高は僅差ながら下位を抑え業界2位を維持できる見込み。

一方、ウエルシアは1997年のグリーンクロスとコアが合併し、グリーンクロス・コアを設立したのが始まり。2000年にジャスコ(現イオン)と業務、資本提携契約を結んでおり、2023年2月28日時点のウエルシアの発行済み株式の総数に対するイオンの所有割合は50.54%となっている。
ウエルシアの2024年2月期の売上高は1兆2300億円(同7.5%増)、営業利益は480億円(同5.2%増)の予想で、業界トップの座は変わらない見込み。
業界1位と2位のグループ化は実現するだろうか。

文:M&A Online
