2025年5月7日
タカギセイコー<4242>、中国子会社の車両部品製造2社を上海企業に譲渡
車両用プラスチック部品メーカーのタカギセイコーは、2005年に高木汽車部件(佛山)有限公司(広東省、持分比率66.0%)、2014年に武漢高木汽車部件有限公司(湖北省、実質持分66.0%)を設立し、中国国内市場を対象に四輪用プラスチック部品の製造・販売事業を展開してきた。昨今の事業環境の変化を受けて海外事業の選択と集中を進めており、経営資源の最適化を図るため2社の売却を決めた。2社ともに、2024年3月期は営業赤字だった。
塩野義製薬<4507>、日本たばこ産業<2914>の医薬事業を取得し鳥居薬品<4551>ほか米社を子会社化
塩野義製薬は、低分子創薬を技術基盤とした医療用医薬品に強みを持つ。一方、日本たばこ産業(JT)は「循環器・腎臓・筋」「免疫・炎症」「中枢」を重点領域として、低分子創薬に特化した研究開発や臨床開発を強みとする。JTの医薬事業を取得して、低分子創薬でのパイプライン開発を加速させるほか、医薬品製造機能との連携体制を構築することでスピーディーな事業運営が可能になると判断した。
BASE<4477>、バッファロー<6676>社長の牧寛之氏が支配権プレミアム獲得を目的にTOBを開始
BASEはネットショップ作成サービス「BASE」を運営している。牧寛之氏は、同社株を既に14.55%を保有しているが、純投資の一環として、TOB(株式公開買い付け)により特別決議の拒否権を持たない範囲の30%まで買い増す。
2025年5月8日
はなホールディングス<9156>、英語教育のエデュケーションネットワークを子会社化
インターナショナルプリスクールを展開するエデュケーションネットワーク(愛知県長久手市)を完全子会社化することで、はなホールディングスが運営する保育施設での英語教育強化を狙う。
NTT<9432>、NTTデータグループ<9613>にTOBを実施
NTTは、NTTデータグループの完全子会社化により、親子上場の解消や経営資源の効率的な投入、グローバルソリューション事業のポートフォリオ強化などを図る。
SYSホールディングス<3988>、ラーカイラムから情報サービス事業を取得
SYSホールディングスは、自動車、重工業、工作機械などの製造業向けソリューションや、エネルギー産業・金融業向けに社会情報インフラソリューションなどを事業として展開。成長に向けて規模拡大を必要としており、その一環。ラーカイラム(東京都品川区)から東京、神奈川、愛知、長野におけるコンピュータシステムの開発、運用、販売事業を同名の子会社を通じて取得した。同事業は売上高3億4800万円(2024年11月期)。
燦ホールディングス<9628>、訪問医療マッサージのクニカネクストを子会社化
葬儀大手の燦ホールディングスは、京都、大阪、滋賀、東京、埼玉で訪問医療マッサージサービスを手がけるクニカネクスト(京都市)を子会社化することで、終末期ケア事業の拡充を狙う。子会社のエクセル・サポート・サービス(大阪市)が運営するリハビリ特化型デイサービスとの人材・集客面での相乗効果も見込む。クニカネクストは2017年設立で、売上高1億9300万円、営業利益△20万円、純資産2700万円(2024年10月期)。
セレス<3696>、Webアプリ開発のゆめみをアクセンチュアに譲渡
国内最大級のポイントサイト「モッピー」を運営するセレスは、2026年までの中期経営計画でポイント経済圏とブロックチェーン(分散型台帳)に投資を集中する方針を打ち出しており、その一環。Webアプリケーションやスマートフォンサービスを企画開発するゆめみ(京都市)を2018年に子会社化し、グループの売上高は拡大したが、当初想定していた「モッピー」関連事業との連携は実現できていなかった。ゆめみは売上高48億6000万円、営業利益4億4600万円、純資産19億9000万円(2024年12月期)。
クスリのアオキホールディングス<3549>、香川県の食品スーパー「PiCASO」運営のミワ商店を子会社化
クスリのアオキホールディングスは、医薬品、化粧品や日用雑貨に加えて、食品も取り扱うフード&ドラッグの複合型店舗を強みとしている。ミワ商店(香川県多度津町)が持つ生鮮部門の専門性と人材を活用して四国エリアでの事業拡大を目指す。ミワ商店は1948年創業で、売上高52億9000万円(2025年2月期)。香川県内にスーパー「PiCASO」を5店舗運営し、地域密着型の経営で顧客基盤を築いている。
三菱商事<8058>、三菱食品<7451>をTOBで上場廃止へ
三菱商事はTOB(株式公開買付け)による食品卸事業の収益強化や物流事業の拡大、人材育成の促進などを通じて企業価値の向上を狙う。
2025年5月9日
ビューティカダンホールディングス<3041>、システム開発子会社のSHFを譲渡
生花卸売業のビューティカダンホールディングスは事業の選択と集中によるポートフォリオの見直しを進めており、その一環。葬祭業や住宅・建築業向けのシステム開発を手がけるSHF(京都府福知山市)は1986年設立で、ビューティカダンは2012年に子会社化していた。今回ソフトウエア企業の成長支援に強みを持つRenga Partners(東京都渋谷区)に譲渡し、今後は経営資源をより有望な分野に集中させてグループ全体の成長を加速する。
共和レザー<3553>、生地製造業の東宝繊維を子会社化
共和レザーは車両やファッションなどに用いる合成表皮材の製造販売を手がける。仕入れ先の一つであり、多様な生地の開発を手がける東宝繊維(千葉県匝瑳市)を子会社化することで、開発スピードの向上や原価改善を見込めると判断した。東宝繊維は売上高9億9000万円、営業利益311万円、純資産4億9100万円(2024年8月期)。
DCMホールディングス<3050>、ホームセンターのエンチョー<8208>を子会社化
ホームセンター事業を手がけるDCMホールディングスが、エンチョー(静岡県富士市)を子会社化して、エリア拡大を進めるほか、スケールメリットを活かした仕入れ改善やコスト低減などの相乗効果を見込む。エンチョーはホームセンター事業を主力とし、静岡県を中心にグループ全体で3県57店舗を運営。販売競争の激化、物流費や人件費など店舗運営コストの上昇で成長が鈍化するなか、DCMホールディングスに対して経営統合を打診していた。
IMAGICA GROUP<6879>、MBOで株式を非公開化
映像・映画制作大手のIMAGICA GROUPは、動画配信市場などグループを取り巻く外部環境が大きく変化する中、抜本的で機動的な意思決定を迅速に実践し、持続的な成長を実現するには、株式の非公開化が必要と判断した。長瀬俊二郎社長が設立した三日月(東京都品川区)が、MBO(経営陣による買収)を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施する。長瀬文男会長と長瀬俊二郎社長は非公開化後も継続して経営にあたる。今後は非映像領域の大型のM&Aなどを通じた事業拡大や、これまでの制作請負業務に加えた新たなビジネスモデルの構築などを進めて企業価値の向上につなげる。