
1996年にブロードウェイでリバイバル公演の幕を開け、以来30年近くにわたってロングランを続けているほか、ここ日本でも様々な形で上演され人気が定着している『シカゴ』。来日キャスト版、日本キャスト版、宝塚歌劇団OGキャスト版、ツアーカンパニーに米倉涼子が加わり全編英語で演じた混合キャスト版……。

2022年来日公演より©Tomoko Hidaki
舞台は1920年代、夜の街にジャズの音色が響き、マフィアが暗躍する禁酒法時代のシカゴ。夫とその浮気相手を殺害したヴェルマ・ケリーのいる監房に、浮気相手を殺した人妻ロキシー・ハートが新たに収監されてくる。スキャンダルを利用してマスコミの注目を集め、スターになることを目論むふたりはライバル同士。そんな彼女たちからそれぞれに依頼を受け、大胆な作り話を駆使して無罪を勝ち取ろうとするのが、モリソン演じる弁護士ビリーだ。金や名声より「愛こそがすべて」とうそぶく、登場シーンのナンバーが大きな見せ場となる。

2022年来日公演より©Tomoko Hidaki

2022年来日公演より©Tomoko Hidaki
これまでにもコンサートではたびたび来日している親日家のモリソンだが、日本でミュージカルに出演するのは今回が初めて。公式サイトには日本語でビデオメッセージを寄せており、憧れの作品に挑戦できることと共に、日本で役を演じられることを大いに楽しみにしている様子が窺える。世界中のモリソン・ファンが羨んでいるであろう『シカゴ』来日公演は、本日4月18日(木)にまずは大阪・オリックス劇場で、その後4月25日(木)に東京・東急シアターオーブで開幕。名作ミュージカルの色褪せない魅力と共に、『ヘアスプレー』『ライト・イン・ザ・ピアッツァ』『ファインディング・ネバーランド』などでオリジナルキャストを務めてきたブロードウェイスターの底力をじっくりと味わいたい。
文:熊田音子
<公演情報>
ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演2024
出演:マシュー・モリソン、ミシェル・アントロバス、サラ・ソータート 他、来日カンパニー
作詞:フレッド・エッブ
作曲:ジョン・カンダー
脚本:フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー
初演版演出・振付:ボブ・フォッシー
オリジナルNYプロダクション演出:ウォルター・ボビー
オリジナルNYプロダクション振付:アン・ラインキング
【大阪公演】
2024年4月18日(木)~4月21日(日)
会場:オリックス劇場
【東京公演】
2024年4月25日(木)~5月5日(日)
会場: 東急シアターオーブ
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/chicago2024/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347354&afid=P66)
公式サイト:
https://chicagothemusical.jp
※ヴェルマ・ケリー役で出演を予定しておりましたジャレンガ・スコットは、来日直前に足首を負傷し、出演ができなくなりました。よって、ヴェルマ役はミシェル・アントロバスが演じます。