
ゲーム実況で人気のYouTuberポッキーによる、チャンネル開設10周年を記念したリアルイベント『ぽきゅるて!~もう10周年って怖くて笑う~』が、2月12日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。
『ぽきゅるて!White』と題された昼の部、ポッキー以上に緊張した面持ちで開演の時を待つ観客を出迎えたのは、なんと俳優の神木隆之介。
そしてついにその時。アニメになったポッキーが、朝起きて歯を磨くなどの日常動画が流れ、それに続いて黒づくめのダンサーと共に白い衣装を着たポッキーがステージに登場した。ド派手なEDMが会場に流れ、ダンサーたちとダンスパフォーマンスを展開したポッキー。真ん中に立つポッキーが、左右にいるダンサーを操るような振り付けでも魅せるなど、まさかのダンスで始まったオープニングに、観客は驚きと興奮で沸き上がった。
オープニングのダンスを終え、「皆さん、僕がポッキーです!」と挨拶。「神木くん、嬉しいね。ダンスどうでしたか? この(白い)服どうですか? ダンサーの中に“れん”もいたの気づいた?」など、自由気ままに会話をするポッキーは、YouTubeの配信と変わらないフレンドリーさで、「5年ぶりの主催イベント、いいもんですね」と客席を見渡す。客席のあちこちから「10周年おめでとう!」と声があがると、「ありがとう」とうれしそうな表情でそれに応えた。

「チリンチリン~♪」とベルを鳴らしながら自転車に乗って、郵便局員に扮したゲーム実況者仲間の“れん”が現れ、続いて司会進行役としてカンタ(水溜りボンド)が登場。
ゲーム実況者らしく、ゲームコーナーは会場が大いに沸いた。「まずは一人ゲーム実況をやりましょうか」と言って選んだのは、SNSで話題の「世界一短いアクションゲーム」。画面設定で見え方を変えることでクリアに近づくという、ちょっとした脳トレ+アクションといったゲーム。「あれ~?」と苦戦するポッキーに、会場からは「画面の明るさを変えて」「文字の大きさを」などアドバイスが飛び交い、ゲームをクリアした時の一体感はリアルイベントならではだった。

次はれんと「Party Animals」で対決。
ポッキー、れん、カンタに、ゲーム実況者グループ「ぽみそしる」のメンバー、のばまんゲームス、ふうはや、ネフライト、あきピヨを加えた7人で遊んだボードゲーム「キャプテン・リノ:巨大版」もプレイした。「キャプテン・リノ」は、引いたカードに書かれた形に壁を作りタワーを高くしていき、崩した人の負けというゲーム。しかし巨大版とあってタワーは次第に2メートルに及び、脚立を使いながらゲームを進めた7人。最後は空調の風か何かで倒れるという中途半端な結末で、「優勝はみんな!」と丸く収めたポッキー。メンバーの仲の良さを感じさせる和気あいあいぶりに、会場はほっこり。
本編はここで終了。イベントを振り返り「『ぽみそしる』のメンバーと出られるように、1年くらい企画を考えた」と話したポッキーは、「これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします! バイバーイ」と、指キュンポーズでステージを締めくくった。
アンコールでは、まず「歌とか。10曲くらい歌っちゃおうか(笑)」とコメントした動画が流されると、ボカロPのKanariaの「エンヴィーベイビー」のイントロが流れ、スモークとともにソファに座って登場したポッキー。

「ずっとイベントで歌いたいと思っていて。今回のイベントだけの特別ですからね」と言いながら、客席のペンライトがきれいに7色に分かれていることに気づいて、「え!何で?」と不思議がるポッキー。実はファンからのサプライズであることを知らされ、「すごっ!」とうれしそう。そんなファンからのサプライズに対するお返しとばかり、「何ともう1曲あります!」と、オリジナル曲「ドリームログ」を披露。この日の感謝の気持ちを曲にしたいと思って、ポッキー自身も作詞に参加しながら、アイドルなどにも楽曲提供を行うMedansyに作ってもらったとのこと。〈ここが僕のホーム〉〈ずっと夢を追いかけよう〉と、ポッキーのメッセージが詰まった同曲。最後は銀テープが発射され、〈ら~ららら~〉とコーラスを大合唱。「みんなのおかげで最高の日になりました。めちゃくちゃ楽しかったよ!」とポッキー。
配信では、どこかゆるくて、優しくて温かくて、肩肘張らない楽しさを提供してくれるポッキー。
文:榑林史章 写真:冨田味我
ぽきゅるて!公式X:
https://twitter.com/Poculte_dayo