【別府競輪(ナイター)FⅠ】市田龍生都がS級初陣を迎える「長い選手生活を見据えて力を出し切るレースを」

A級から特別昇級してS級初戦を迎える市田龍生都



 市田龍生都(23)=福井・127期・S2=がついにS級デビューを迎える。タイトルホルダーの市田佳寿浩さん(福井76期・引退)の息子、そして史上5人目の早期卒業生として鳴り物入りで1月にデビュー。
現在まで26戦25勝と圧倒的な成績を残して、S級の舞台に上がってきた。

 半年という早さでのスピード特進。「(S級に上がるのが)早くも遅くもないかな」と意に介していないが、「(前の早期卒業生4人が)早い段階でS級に上がってきているから、自分も上がらなきゃという気持ちはあった」と少なからずプレッシャーは感じていたようだ。2月には指定練習中の落車で負傷、その翌月にはインフルエンザにかかった。「失格以外は全てやった感じ」と曲折もあったが、持ち味のパワーで周囲の期待に応えた。

 S級初戦は予選11Rに6番車で登場。「ナショナルチームで練習してきた。調子は普段通り。S級一発目で緊張はします。今までは勝つレースをすることが目標だったが、これからは長い選手生活を見据えて、自分の力を出し切るレースをしたい。父からも『S級は何があるか分からないし、勝つことだけにこだわらないように』と言われた」と結果だけでなく内容も求めていく。「目の前の一戦一戦に集中していって、今は分からない自分の長所とかを探したい」。
父がGⅢを制した縁のあるバンクで輪界のニュースターが新たな一歩を踏み出す。

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