

ボートレース浜名湖(静岡県湖西市)のプレミアムGⅠ「第39回レディースチャンピオン」が6日に開幕する。女子の特別戦で最も歴史がある伝統の一戦で、1年間のGⅢオールレディース優勝者など女子戦の主力が勢ぞろい。


◆渡邉優美(わたなべ・ゆみ)1992年9月19日生まれ。福岡市出身。平尾中卒業。登録番号4590。17歳だった2009年11月にデビューの105期。16年1月に大村で初V。GⅠは21年8月の浜名湖レディースチャンピオンで初優出(3着)し、5回の優出があるがVはまだない。GⅡは24年2月、びわこのGⅡレディースオールスターを制した。
■GⅠ初優出の出世水面
今回の舞台の浜名湖は、渡邉優美にとって出世水面でもある。4年前に開かれたレディースチャンピオンでGⅠ初優出。優勝戦は5号艇で5コースとやや遠い位置から3着まで入る健闘を見せた。
その年は女子最高峰の年末の大一番、クイーンズクライマックスにも初めて出場。以来、女子トップの地位を確立し、23年にはオールスターでSGに初出場し、秋にはダービー出場。翌24年もオールスター、オーシャンカップとSG2大会に出場した。4年前の浜名湖レディチャンの好走は、そんな飛躍への一つのきっかけになった。
■過去4大会で3優出
レディチャンの大会実績も高い。23年、24年にも優出。津での23年は5号艇で3着と21年浜名湖と同じ結果。福岡での24年が優出2号艇で準V。

■豊富な練習量と勝負根性
その力量を支えるのは豊富な練習量だ。あっせんがない日は福岡3場(若松、芦屋、福岡)のどこかへとひたすら出向き、若手の指導役という役回りとともに自らのターン力アップに傾注。「エンジンが駄目でもターンで何とかする」という信念は、それだけの練習量の裏付けがあるからに他ならない。
そしてもう一つ、その強さを支えるのが無類の勝負根性。準Vだった昨年のレディチャンは、地元の晴れ舞台でのVに近い活躍とも言えたが、自らをバッサリ切り捨て、レース後に見せたのは悔しさだけ。勝ってこその世界であることを誰よりも心に刻む。
レディチャンの過去3優出で、その全てで優勝したのが遠藤エミだった。さらに言えば、2号艇で優出したが6着に終わった昨年末のクイーンズクライマックスで優勝したのも遠藤。


■〝ポンコツ会〟の先輩に続く!
同じ相手に何度も敗れて、負けじ魂の火力が増さないはずがない。7月末現在、今期(5月~)の勝率は自己最高ペースの7.52で、遠藤の7.27を大きく上回る。絶対的な女王をついに打ち破る機運が最高に高まっている。
親交グループ「ポンコツ会」の先輩・西山貴浩(38)は7月に待望のSG初制覇を果たした。
