開幕戦の1Rで豪快に捲って勝利した佐藤康恭
開幕戦の1Rは点数最下位の7番車・佐藤康恭(39)=福島・94期・A3=が単騎で一発。先行したルーキーの佐藤魁皇を、物の見事に撃破した。
号砲直後から1番車の隅田幸助と、2番車の爲田学が前受けを巡って並走。佐藤魁は隊列が乱れたまま叩いたが裸逃げで、ここに隅田がすっぽりとはまるとペースは一気に緩んだ。
佐藤康は最後方で「前の様子は全く分からなかった」が、あまりにもスローな流れを察知すると、終2角の立ち上がりから一気に踏んで3角過ぎで先頭。そのままの勢いで押し切った。
「強かった? いやぁ新人(佐藤魁)が踏んでいなかったし、たまたまですよ」と照れ笑いを見せたが、「今期に入って成績はずっと悪かったけど、ちゃんと動いていた。この1着をきっかけに上げていきたいですね」と巻き返しに向けて、気持ちを高めていた。