【ボートレース福岡(サマータイム)一般】山田丈「このままではいけない」ボート王国の伝統をつなぐべく奮起を誓う

好機を逃しての敗戦に唇をかむ山田丈


 悔しさをあらわにした。山田丈(26)=福岡・125期・A2=は初陣となった初日10Rで5コースから5着。
「自分のレースミス。勝てる展開だった」。結果だけ見れば大敗だが、3コースから岡部大輔がまくって展開をつくっていただけに捉えきれなかった自らの走りを猛省した。

 成績とは裏腹に機力に関しては手応え十分。いきなりリング交換に出たが、「展示タイムが出ているし、行き足は問題ない。Sもしやすい」と出足や行き足といった当地での活躍に必要な部分は既に高レベル。「回り足も悪くないし、上積みもできそう」。反転攻勢に出るだけの材料はそろっている。

 A級昇格を置き土産に3年間務めた若松のフレッシュルーキーを昨年で卒業。前期(昨年11月~今年4月)はキャリアハイとなる6.16の勝率をマークしただけに、今期はさらなるステップアップが期待される。「今度はもちろんA1に昇格したい。来月も福岡の斡旋が入ったけど、その時に27歳になるので年齢的にももっとやらないといけない」

 福岡支部は全国最大のA1数を誇るが、今節出場している新開航以降でGⅠのタイトルホルダーは不在。
5000番台の新鋭勢は他支部に押されている現状で、ボート王国の根幹が揺らぎつつある。「このままではダメだと思うし、原田才一郎さんや竹下大樹さんに続くA1が出てこないといけない。何とかしなければならないし、自分が何とかしたい」。F禍で出世が遅れたが実力は原田や竹下にも見劣りはしない。ボート王国の伝統をつなげるためにも、A1昇格へ今節から猛スパートをかける。(森 大輔)

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