【富山競輪・GⅢ開設記念】山口拳矢が逃げる犬伏湧也を捲り追い込みで捉えGⅢ4回目V
 富山競輪のGⅢ開設74周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」は最終日の3日、12Rで決勝を行い、山口拳矢(29)=岐阜・117期・S1=が逃げる犬伏湧也を捲り追い込みで捉えて優勝した。GⅢ優勝は1月の立川記念以来、通算4回目。
2着は逃げ粘った犬伏で、3着には外を伸びた和田真久留が入った。


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バンクレコードのまくりで激戦を制した山口拳矢



■ヒーロー

 バンクレコードの捲りで優勝をさらった。前受けの岸田剛|村上博幸が赤板前先行。山口はスタートで位置を主張して3番手で続く。人気の犬伏が打鐘で4番手からダッシュしホーム手前で叩いた後、村上が犬伏に続いてきた伊藤旭をブロックに行って落車。犬伏を岸田ー伊藤が追って、山口はその後ろに付けた。

 「村上さんがバランスを崩したのが見えたので避けられた。脚は使わずに(4番手に)付けました」となかなかいい展開だった。こうなれば勝負強さを発揮する。冷静にタイミングを計って最終2角から前団に襲いかかり、「前の伊藤君に合わされなけば犬伏さんを捉えられると思った」。自信をもって踏み続け、最終4角過ぎに犬伏をかわした。叩き出した上がりタイムはそれまでのバンクレコードを0秒1更新する8秒8。
非凡なスピードをアピールした。

 6月のGⅠ高松宮記念杯は二次予選で敗退し、前回のGⅡサマーナイトフェスティバルは初日特選で失格。悪い流れが続いていたが、この優勝で変わりそうだ。「最近、自力に自信がなかった。オールスター前に自力で勝てたのは大きいです。オールスターは強い気持ちで仕掛けていきたい」と、中部のスピードスターは目をぎらつかせた。
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