
予選突破に笑顔を見せる柴田大輔
何とか粘り切った。得点率18位で予選ラストを迎えた柴田大輔(42)=福岡・91期=は、4日目の2走を2着2本にまとめてポイントアップに成功。
機力は選手間でも評判の強力パワー。「展示タイム通りで行き足や伸びはいい。上位級です」。直線系統はトップレベルで、白星こそないが7戦して6回の舟券絡みを果たしたのはダテではない。「一番いい時と比べたら出足が少し落ちている」と言うが、言い換えればまだ伸びしろはあるということ。準優突破へまだプラスの要素を十分に残している。
前期(昨年11月~今年4月)はF2がたたって勝率は2点台に落ち込み、今年いっぱいはB2級で戦う。だが今期(5月~)は現在勝率が5点台ときっちり復調。本来の姿を取り戻しつつある。「B2で出走回数が少ないのでSは行けないけど、この状況で5点台の勝率をマークできているのは自信になります。
Sが無理できない中で好調な成績を支えるのは、「当たっている」というペラ調整力。その起点は今回と同様に強力パワーで活躍した6月の三都市対抗にある。「あの時のペラ調整が今回もずっと生きていますね。最近はどこに行ってもエンジンは出せていますから。ある程度Sを行ければ面白いレースができます」。機力には手応えを感じているからこそ、あとはS力を取り戻すのみ。準優は課題のSを踏み込んで大波乱を演出してみせる。(森 大輔)