
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
開幕1RのA級予選は自力タイプで点数最上位の山口聖矢(31)=岐阜・115期・A1=が、2角4番手捲りで勝利した。
「作戦通りに全てできました。
ライン3番手の有馬雄二がSを取ってくれて前受けに成功し、後ろ攻めから上昇した川越宏臣を突っ張ると、天野純平を出して3番手。鐘3角から川越宏臣の単騎ガマシが飛んできたが、それでも4番手は射程内。コーナーを立ち上がってタテ攻撃を繰り出し、自力型の2人を最終直線でのみ込んだ。
「モコモコって感じでしたけど、中井(護)さんとラインでワンツーが決まって良かった」と、人気に応えられてひと安心の様子。
この1年で競走得点を10点も落としたが近況は捲り脚がさえ、初日の白星で今期7勝目をゲットした。「気持ちはマーク選手になりたいって思っているけど、捲りやすい番組になることが多くて」と苦笑いしたが、「S級のマーク選手は捲りも出せる脚がある。だから自分も上に戻って戦うためにも、もっと脚が必要だなって感じています」。
志田龍星、棚瀬義大、岩井芯といったフレッシュな若手たちに稽古をつけてもらいながら、点数とともに脚力も上げていく。▼準決3Rも自ら動く番組だが「前回から軽いフレームに換えて感じがいい」なら楽しみ。連日の捲り策で4月いわき平(4、3、決勝3着)以来の優出を果たすぞ。3-4-127。
▼12R(山本奨)池田良が大川剛の番手で勝負することを宣言。
■小倉競輪 開催一覧(出走表・予想)
■小倉競輪 ニュース一覧
開幕1Rを2角4番手捲りで制した山口聖矢