【ボートレース】母とレーサーを両立した「グレートマザー」日高逸子が引退 通算2539勝、76V 生涯獲得賞金11億円超
 日本モーターボート競走会は22日、女子ボートレーサーで歴代最年長だった日高逸子さん(63)=宮崎出身・福岡支部・56期=が、19日付で引退したと発表した。今年4月の桐生の出場が現役最後のレースになった。
通算2539勝、優勝76回。

 日高さんは引退理由について、「満身創痍(そうい)で、もう走るのが嫌になってしまった」とコメントした。レース中の事故で何度も大けがを負った体は限界に達していた。

 日高さんは1985年5月、芦屋でデビュー。女子最高峰の一戦「レディースチャンピオン(女子王座決定戦)」を89年、2005年と2回制し、14年には女子のグランプリである「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)」を制覇。

 女子の記録も現役最年長記録以外にも次々に塗り替え、生涯獲得賞金11億4400万3198円は歴代1位。22年3月11日に尼崎で挙げたVは60歳5カ月、25年4月3日の桐生での1着は63歳6カ月でのもので、いずれも女子最年長記録として残った。

 私生活では1997年、99年に出産。いずれも間を置かず復帰し、母とレーサーの両立を実現。「グレートマザー」の異名でファンに親しまれた。

 日高さんの引退コメント全文「満身創痍で、もう走るのが嫌になってしまった。通算2500勝も出来たし、自分自身満足しています。
賞金女王決定戦競走を優勝できたのが一番の良い思い出です。ここまで長くやれたのも、皆様の声援のお陰です。ありがとうございました」


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昨年12月、蒲郡ボートであった年末の一戦に出走した際の日高逸子
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