
順当に準優1着通過を決めて笑顔で引き揚げる新開航

【ボート王国九州・山口!】
予選トップ通過だった新開航(29)=福岡・118期・A1=が、九州・山口勢が全滅の危機を救った。準優12R、インから堂々と逃げ切って1着通過を決めた。
スリットで先行した4カドの前田滉を問題にしなかった。「ずっと見えていたので、合わせようと旋回しました」。ターンマークとの距離も的確に測りながら、まくらせず差させずのイン先マイ。まくり差しに変化した前田滉ら後続を退け、順当に白星を手にした。
29歳。30歳未満で争うヤングダービーは今回をもって卒業。「年が一番上で最後。後輩に負けないように頑張りたい思いはあるので、優勝して卒業がベストですね」
加えて見据えるのは、トップ戦線であるSGの出場切符。「自分にとっては、福岡のチャレンジカップ(11月に開催。賞金上位34人が出場)にもつながるので、しっかり勝ちたい」
現賞金順位は60位台だが、優勝賞金1300万円を加算すると20位台まで食い込める計算。地元の晴れ舞台を目指して、このチャンスは絶対にものにする気概だ。