
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
初日のS級予選7Rは、内を抜け出して先行した松岡篤哉(43)=岐阜・97期・S1=が、番手から迫った岩本和也を振り切って勝利。逃げ切り1着は昨年9月の富山FⅠ準決(1、1、決勝5着)以来だった。
今年は前期に4度も落車し、左肩を粉砕骨折するなど苦しんだ。しかも、ケガ明けにバック数が減ると目標のある番組も増えた。
「自力勝負だとたとえ7着でも納得できる」のだが、後位回りだと脚は使わなくてもストレスが増大。パンチ力を発揮してこその松岡の持ち味がどんどん削られた。
自力で行くか、後位に付けるか。「今後はどっちがいいのか」と思い悩むが、どのみち脚力がないことには話にならない。
「今日はいい感じで、ずっと失速しなかった。昔の熊本バンクは得意だったし、直線は長く感じなかったですね」。上がり11秒3で逃げ切った松岡が後位を回るのはもったいない。▼準決10Rは菅原大也との2分戦。ペース逃げに持ち込んで、3月松戸(1、1、決勝6着)以来の優出を決める。6=1-257。
▼2R(屋良朝春)公務で忙しく練習時間を取れていないが、反比例するように動きはいい。小山峻汰をきっちりリードして直線伸びれば1-4=257。
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S級予選7Rで1年ぶりの逃げ切り1着を手にした松岡篤哉