店内のトイレに連れ込み「シャンプーあげるから…」とわいせつ容疑…逮捕された人気美容師はタワマン暮らしの成功者…面会した従業員は「10年付き合う婚約者がいた…僕にはやってないって」
店内のトイレに連れ込み「シャンプーあげるから…」とわいせつ容疑…逮捕された人気美容師はタワマン暮らしの成功者…面会した従業員は「10年付き合う婚約者がいた…僕にはやってないって」

「今日は可愛いくしてくれてありがとうございます」「優しく丁寧にカウンセリングして頂けて心地よく過ごせました」これは9月30日までに警視庁が不同意わいせつの疑いで逮捕した藤井庄吾容疑者(33)が代表を務める美容院の女性客が口コミサイトに書き込んだコメントだ。女性の髪を美しくカットすることを生業とした男が、女性客に性的な行為を無理強いする容疑で逮捕された。

一体何があったのか。事件現場と近隣店舗に話を聞いた。 

自宅はタワマン、有名大学ミスコン出場者にも自ら声をかけ… 

藤井庄吾容疑者(33)のInstagramのヘッダーには「どんな方でも綺麗にさせていただきます」と書かれている。その藤井容疑者が代表を務める美容院「ELTE 表参道」の店内で20代女性客をトイレに連れ込みわいせつな行為を行なったという。社会部記者は言う。

「今年4月29日夜、同店舗内で20代女性をカットした後、トイレに連れ込み鍵を施錠し『あなたにしか頼めない。良いシャンプーもあげる。今日の料金もいらないから』とわいせつな行為に及んだようです。

同店を開店したのは2021年で、当時は千駄ヶ谷の家賃20万円弱の自宅に住んでいましたが、今年になり40万円超の表参道のタワマンに引っ越しているので、事業は順調だったのではないでしょうか」

社会部記者によると順調な事業の裏で「今回の逮捕以外にも複数の被害相談が警視庁に寄せられている」という。警察は容疑との関連についても調べを進めているようだ。

藤井容疑者が経営する「ELTE」があるのは表参道。東京の一等地で美容師として成功することは並大抵のことではない。同エリアに務める美容師に藤井容疑者に関する評判を聞いた。

「古くからの美容院は口コミで知名度を上げていましたが、ここ5~6年はInstagramで知名度を上げるのが主流で、この店もまさにSNSで名を上げた店でした。表参道、原宿界隈の美容師でもこの店を知らない人はいないと思います。

客層は20代がほとんどで、可愛いカットモデルの子の髪を切り、その動画をSNSで投稿。結果、バズり、フォロワーが1万5千人まで増えた感じですね。有名大学のミスコン出場者にも自ら声をかけて集客をしていました。リピートするお客様も多かったようなので腕は確かなんだと思います」

一方で悪い噂もあった。同美容師は言う。

「藤井容疑者は美容師歴13年で、この店の代表をする前は別店舗で働いていたと思いますが、とくに原宿で美容師界隈あまり評判がよくなかった。有名なカットモデルさんとかはその悪い噂を知ってか、警戒して避けてる人もいると聞きます」

同業者のあいだでもその“悪名”は高かったのだろう。藤井容疑者とは毎日のように顔を合わせていたという近隣の店舗のオーナーにも話を聞いた。

「庄吾が店を出すときにきちんと挨拶に来たし、毎日のように会えば『お疲れ様でーす』と声もかけてきたし、礼儀もきちんとしてましたよ。どんな仕事ぶりとかは知らないけどね」

「やってない」10年付き合った結婚間近の婚約者がいた  

30日、藤井容疑者が代表を務める「ELTE」に向かうと、従業員たちが深刻な顔でミーティングをしていた。

その中の男性従業員の一人に話を聞いた。

「僕は29日に藤井代表の弁護士から電話があり、『代表が逮捕された』『今日以降、時間のある時に面会に来てほしい』という伝言を受け、まったくなんのことかわからなかったし、驚きました。今日はたまたま定休日ということもあって、先ほどまさに原宿署に藤井代表に面会してきたところです。代表は憔悴しきった顔でしたが、『やってない』とはっきりと言いました」

女性による被害届が出ているにもかかわらず、「やってない」と断言するとはどういうことなのか。従業員は続ける。

「代表は『何のことかまったくわからない状態だ』とも言っていました。面会時間は10分ほどだったので、今回の事件のことよりも今後のことを話さなければいけないと思いました。明日以降も代表はお客様の予約で埋まっているので、その対応などの業務連絡をするのがやっとでした」

では、この男性従業員は代表の「やってない」という言葉をどう受け止めたのか。

「僕は実は数ヶ月前から代表に誘われる形でこちらの店で働くようになりました。代表とは何時間も濃密に話し合い、その仕事への強いこだわり、意識の高さを目の当たりにしてきたので、その言葉を信じるしかない、というより100%信じています」

トイレに連れ込み「良いシャンプーもあげる。今日の料金もいらないから」と言ってわいせつな行為をしたことについても、男性従業員は「まったく信じ難い」と首を振る。

「代表はサロンでどのシャンプーを使うかへのこだわりは強く、単価の高めのものを使っていたし、本当に良い物を提供することに心血を注いでいました。

だからこそ安売りしたり、金額を取らないなどもあり得ないですし、『タダであげる』という言葉自体が信じられません。

それに大体の美容師は女性のお客様に対し、『スタイル向上へのこだわり』はあっても性的に見ること自体があり得ないことだと思うんですよね…。本当に考えられないと思っています」

「しかも、代表にはそんな悪さをするはずがない理由もある」と断言する。一体どんなことか。

「代表にはもう10年来お付き合いしている彼女がいて、結婚間近という状況でしたし、この12月にももう一人従業員を増やし、さらに来年4月にも新入社員を入れるなど、これからもっと事業を大きくしていこうという前向きな志しかなかった。そんな人が、こんな事件を起こすと本当に僕は思わないんです」

悪評と信望とどちらも持ち合わせていた藤井容疑者。面会に訪れた従業員には「やってない」と否認をしたようだが、被害女性たちは何を思うのだろうか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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