〈“変態教員グループ”コセムー初公判〉盗撮だけでなく女児にわいせつ行為も…非道の被告は低学年児童からは人気「いつコセムーは戻ってくるの?」の声に保護者も怒りと葛藤
〈“変態教員グループ”コセムー初公判〉盗撮だけでなく女児にわいせつ行為も…非道の被告は低学年児童からは人気「いつコセムーは戻ってくるの?」の声に保護者も怒りと葛藤

全国の小中学校教員が教え子らの盗撮画像をSNSで共有していた“変態教員グループ”事件で、不同意わいせつなどの罪に問われた横浜市立の小学校教員・小瀬村史也被告(37)の初公判が10月1日、名古屋地裁(蛯原意裁判官)であった。 

 

小瀬村被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

また名古屋地検は同日、小瀬村被告を別の不同意わいせつ罪などで、SNSの主宰者だった名古屋市立小学校教員・森山勇二被告(42)を器物損壊罪などで追起訴した。 

グループのなかでも“古参”で主犯の森山被告から信頼されていた

初公判は21席の傍聴席に100人を超える傍聴希望者が集まり、午前9時10分に抽選券が配られた。開廷は同10時で、公判はわずか15分で閉廷した。

小瀬村被告は白いポロシャツに黒色ズボン姿、顔には白のマスクをつけ、無造作に伸びた前髪にはところどころ白髪が目立っていた。小瀬村被告は性的姿態等撮影及び児童ポルノ製造、性的撮影記録提供等、不同意わいせつなど6つの罪に問われている。

起訴状によれば、小瀬村被告は今年1~2月、神奈川県内の施設で当時7歳の女児の下着を盗撮し、森山被告が主宰するSNSのグループチャットに動画データを共有。また昨年10月から今年4月にかけ、横浜市内の小学校で、当時8歳の女児にわいせつな行為をし、この女児を含む6人が着替える姿を盗撮して児童ポルノを製造したなどとされる

起訴内容を読み上げられると小瀬村被告は、「間違いありません」と認めたうえで「大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

検察官は冒頭陳述で、小瀬村被告が以前から森山被告と盗撮などについてやりとりをし、昨年8月に開設した秘匿性が高いアプリのチャットグループなどを使ってわいせつな動画や画像を送ったことを指摘している。

「小瀬村被告はグループのなかでも“古参”で主犯の森山被告から信頼されていたようです。盗撮被害者が6人と他の変態教員より多く、さらに不同意わいせつの罪にも問われている。起訴状によると被害者のショーツのなかに手を入れ、スマホで撮影したり、別の被害女児にも陰茎を押し付けるなどのわいせつ行為も行ない、手口も極めて悪質です」(司法担当記者)

「いつコセムーは戻ってくるの」と保護者に聞く子も

小瀬村被告は職場では「熱血教師」とうたわれ、児童からも慕われる存在だったが、感受性の強い一部児童からは「キモい」と煙たがられていた。事件発覚後に勤務先だった小学校で行われた保護者説明会に参加した保護者はこう証言していた。

「小瀬村は低学年の児童や保護者から好かれていたのか、保護者が泣きながら『子どもたちに、今回の事件のことをどう伝えたらいいのか』と質問していたのが印象的でした。当時、小瀬村は3年生の担任を受け持っており、一部の児童からは『コセムー』と裏で呼ばれていました。

『コセムーがなにかヤバいことをした』とクラス内で騒がれているそうです。ただ、コセムーが何をしたかの具体的な内容は理解しておらず……。悪いことをしてしまったけど、いつかまた戻ってくると思っている子が多い印象です。

児童のなかには『いつコセムーは戻ってくるの』と保護者に聞く子もチラホラ。そんな児童の純粋な質問に、保護者がどう説明すればいいかと葛藤しているとのことでした」

いっぽう、この保護者によると小瀬村被告は高学年の児童からは容姿をいじったあだ名で呼ばれたり、気持ち悪がられていたという。

「私は雑談をしたことがないけれど、明るめな感じでいつもあいさつをしてくれた先生でした。でも、高学年の子は、小瀬村が今回何をしたのかわかっているようで、ネット記事が上がるたびに子どもたちのグループLINEでURLが共有されています。

ショックを受けるというよりは、ニュースを見るたびに『もうキモい』『また小瀬村、本当にヤバいんだけど』と連呼し、嫌悪感の対象でしかない印象です」

フットサルチームでポイントゲッターとして活躍

保護者の間では、教員のスマートフォンの利用についての質問も出た。

「小瀬村がいつどこでスマホ撮影をしたのかという質問については、『学校側も対応中。調査を行なっており、警察の捜査協力もしている。そのため現状は、わかることはないです』という説明でした。そこに保護者から『進捗があったら我々にちゃんと教えてほしい』と要望がありました。

そもそも学校側のルールとしては、教室にスマホを持ち込まないルールはあったと聞いています。ただ、毎日毎回、先生のポケットなどの身体検査をするわけにもいかず、持ち物チェックなどはなかった。『このへんを徹底するにはどうすればいいか』と質問があり、学校側は『今後、しっかり考えていく』と回答していました」

また、所属していた地域のフットサルチームではポイントゲッターとして活躍するフレンドリーな一面も併せ持ち、子煩悩としても知られていたという。しかしそんな仮の姿も今やすっかり本性を暴かれ、熱血教師の見る影もない。他の変態教師ともども、一生続く贖罪の道は始まったばかりだ。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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