Facebookの個人情報流出問題 原因と確認方法は?

Facebookの個人情報流出問題 原因と確認方法は?

ソーシャル・ネットワーキング・サービスといったら何をイメージするだろう。LINEにInstagram、Twitterなど日本での利用者数が多いのはこの辺りだろうか。そんなSNSを世界規模で見ると、とりわけ利用者数が多いのがFacebookだ。しかし、そんなFacebookで2018年深刻な情報漏洩が発生した。今一度Facebookで起きた情報漏洩を振り返り、今後個人ができることを考えたいと思う。

Facebookとは? どんなサービスかおさらい

Facobookの公式発表によると、2017年6月時点で全世界のFacebook月間利用ユーザーは20億人を突破したという。その他、世界で広く利用されているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のうち、Instagramは約10億人(2018年6月時点)、Twitterは約3.3億人(2017年4月時点)、LINEは約2.3億人(2017年1月時点)というからぶっちぎりである。

2016年のソーシャル・ネットワーキング・サービスの国内での利用率(総務省調べ)によると、FacebookはLINEに次いで2番目となっているため世界の状況と少し変わってくるが、それでも国内や海外で広く利用されていることがわかる。


●Facebookは実名登録のソーシャル・ネットワーキング・サービス


Facebookが他のSNSと違うのは、実名登録だということ。Facebookでは、本名Nicholas(ニコラス)が Nicky(ニッキー)のように英語圏のようなニックネームで登録することは認められているが、記号が含まれるようなもの、名前として認められないようなものでは登録できない。

そのためか、国内でも利用率は高いが、匿名性がない点でLINEよりは利用率が伸びないところがあった。Facebookは比較的オープンな北米でもっとも利用率が高い。

Facebookでは、名前に以下を含めることはできません。
・記号、数字、不要な大文字、繰返し文字、句読点
・複数の文字種
・あらゆる種類の肩書き(職業上、宗教上など)
・名前に代わる語句やフレーズ
・あらゆる種類の不快または露骨な語句
・不適切なスペースや不適切なスペースによる名前の分割
・複数の文字種
・同一のプロフィール上での連名や複数の名前
・アポストロフィなど、名前内での不適切な句読点
・母音を省略した名前
・名前の繰り返し
・不適切な大文字の使用
・余分なアクセント記号
【Facebook】Facebookではどんな別名が認められますか。


●ニュースフィードで友達の状況がわかる


Facebookの基本的な使い方は、ニュースフィードだ。自らつぶやきや画像、動画が投稿できる他、友達として登録されている人の投稿をニュースフィードで確認できる。遠くにいても繋がれる、そんなソーシャル・ネットワーキング・サービスといえる。

●「知り合いかも?」で友達候補が表示される


学生時代の同級生など今となっては連絡先もわからない人も多いかもしれない。しかし、Facebookの「知り合いかも?」の機能で疎遠だった友人と繋がれる可能性がある。

もっともFacebookを利用していなければ繋がれないが、「知り合いかも?」では、端末のアドレス帳の他、Facebookに登録した勤務先や学校などをもとに紹介してくれる機能で、懐かしい友人と繋がれるかもしれない。


●グループ機能で広がるコミュニティ


Facebookのグループ機能を使えば、共通の目的がある仲間同士で交流ができる。誰でも参加型にも非公開にもでき、自由度の高いグループが作れるのが特徴だ。

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本社はシリコンバレーに

Facebook所在地:1 Hacker Way, Menlo Park, California 94025(アメリカ合衆国カリフォルニア州メンロパーク、ハッカーウェイ1番)
Facebook本社があるのは、カリフォルニア州サンフランシスコ湾の南部。世界規模のIT企業が集まる、シリコンバレーといわれる地域だ。

●日本にもあるFacebookのオフィス


Facebookは、シリコンバレー以外にも、アトランタやボストン、シカゴなどアメリカ合衆国内に複数のオフィスを持つ。国外にも多くのオフィスを構えており、日本もその1つだ。

日本本社に限らず、Facebookのオフィスには「未完成」というこだわりがあるのだという。

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共同創業者兼CEOはマーク・ザッカーバーグ氏

マーク・ザッカーバーグ氏のプロフィール


生年月日:1984年5月14日
出身:ドブス・フェリー(アメリカ合衆国ニューヨーク州)
学歴:ハーバード大学中退

Facebookの現CEOであり、共同創業者の1人であるマーク・ザッカーバーグ氏は、2004年、他3名の共同創業者らとともにFacebookを創業した。当時、ザッカーバーグ氏はわずか19歳という若さ。

2018年6月時点では、まだまだ34歳だ。高校時代から大企業も注目するようなソフトウェアを書いていたといい、その突出した才能はFacebook創設によって生かされた。

そんなマーク・ザッカーバーグ氏の資産は2018年のForbesによると745億ドル、日本円にして8兆円にも上るという。








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●Facebook誕生にまつわる実話が映画化されたことも


Facebookの創業については、ノンフィクションで映画化されたこともあった。タイトルは「ソーシャル・ネットワーク」。日本でも2011年に公開された。ザッカーバーグ本人も映画を見ており、インタビューで「事実とそうでない部分が入り混じっていた」「服装は全部当時着ていたものと合っていた」と答えている。

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Facebookが起こした前代未聞の情報漏洩問題

ソーシャル・メディアとして、順調に人気を伸ばしてきたFacebook。世界の誰もが知るSNSに発展していたはずだったが、突如悲劇が襲った。2018年、深刻な情報漏洩が明らかになったのだ。


●最大8700万人の個人情報が流出


Facebookの情報漏洩がわかったのは、2018年3月17日。イギリスにある選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」が、不正にFacebookの個人情報を取得し、自社のビジネスのために流用していた事実が元従業員のリークによってわかった。

Facebookの個人情報が流出したというだけでも重大なことだが、その後の調査で、その規模は世界的にみてもかなりの被害に上ることがわかった。被害規模は、問題発覚後のFacebookの発表で最大8700万人になることが明らかになった。(日本のみだと10万人の個人情報流出があったという)着実に業績を上げていたFacebookにとっては、前代未聞のできごとであった。

Facebookでは、この個人情報流出問題によって、株価が大きく下がっている。その下げ幅は18%にも及んだという。18%という割合でみるとそこまで大きな下げ幅には感じないが、時価総額にすると約8.5兆円の損害だ。株主をはじめ、全世界が個人情報流出の問題を重く見た結果ではないだろうか。


●個人情報の流出が起きた理由は?


そもそも、なぜFacebookの個人情報流出という最悪の事態が起きてしまったのだろうか。きっかけは、ケンブリッジ大学のFacebook上の性格診断クイズだったという。この性格診断クイズの情報を、英ケンブリッジ・アナリティカが不正に取得したというわけだ。

性格診断クイズの利用者自体はそこまで多くはなかったが、Facebookの機能であるシェアや「いいね!」ボタンによって、一気に被害が拡大してしまった。

現状、ケンブリッジ大学が性格診断クイズで個人情報を取得したことは規約違反でもなんでもない。他にも同様の性格診断を行っている企業もある。問題は取得した情報を悪用した点だ。ケンブリッジ大学の教授は、イギリスのケンブリッジ・アナリティカに取得した情報を渡している。

アメリカの大統領選で悪用された可能性


それでは、なぜイギリスの選挙コンサルティング会社が個人情報を取得する必要性があったのだろうか。明らかな証拠はあがっていないが、実はトランプ氏がアメリカ大統領選で勝利したことに、不正に取得された個人情報が関わっているのではないかという疑惑がある。

当初、アメリカ大統領選は、トランプ氏と同じく大統領候補であった、ヒラリー・クリントン氏が有力視されていた。しかし、フタを開けてみると当選したのはトランプ氏。Facebookの個人情報流出事件がこの選挙に関係していると思われても仕方ないのかもしれない。


●Facebookの利用は危険なのか?


Facebookは誰でも気軽に利用できる点があるが、今回の個人情報流出のように、悪用されない危険がまったくないとは言えない。今回のケースでは、誰でも気軽に利用できるようなサービスから被害が広まった。情報がリークされないだけで、もしかするとケンブリッジ・アナリティカのように不正に情報を取得している企業もあるかもしれない。

もちろん、それはFacebookだけの問題ではないだろう。他のSNSでもいえることである。

Facebookそのものが危険だとはいわない。しかし、私たちは常に個人情報漏洩の危険にさらされているのだと認識する必要がある。特にFacebookの場合は、匿名のメディアとは違い、個人名をはじめ、設定すれば誰でも生年月日や出身校などの情報を取得することができる。FacebookなどのSNSを利用する個人個人の情報管理の意識が大切だ。

フェイスブック個人情報漏えい きっかけは性格診断クイズ

自分の個人情報が流出していないか確認する方法

流出した8700万人分のデータに自分が含まれているかは、Facebookのヘルプセンターにアクセスすることで簡単に判る。
アプリにより自分のFacebook情報が不正利用された可能性を確認するにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター

個人情報の流出がないか確認する方法として手っ取り早いのが、検索エンジンなどで自分のメールアドレスや電話番号などを検索することだ。検索することで、ウェブ上で自分の情報がさらされていないか確認することができる。

●大切なのは必要ない情報を入れないこと


Facebookは、個人名のほか、生年月日や学校名、勤務先など詳細にプロフィールの設定ができる。大切なのは、個人を電話番号などネット上に流出して問題になるような情報を載せないことだ。

特にメールアドレスや電話番号などを安易に記載するのは危険。いつネットで情報が拾われて、悪用されるかわからない。もちろんある程度は自由にプロフィールの設定をしてもよいが、悪用されて困るものははじめから載せないようにするべきである。もちろん、これはFacebookだけでなく他のソーシャル・ネットワーク・サービスでもいえること。情報の扱いには気をつけたい。

●Facebookで個人情報の設定を確認する


Facebookは、自分の居場所を友達に知らせたり、写真にタグ付けして誰と写っているか情報を入れたり便利な機能も多い。しかし、便利だからと多用しすぎると情報が悪用される可能性がゼロとはいえなくなる。

もちろんどのように設定するかは個人の自由ではあるが。もし個人情報の流出の危険を考えて安全に利用したいなら、Facebookであれば「連絡先を自動的にアップロードしない」「位置情報の表示を許可しない」くらいの設定はしておきたいものである。

●一般の利用者が被害を拡大させる危険性


Facebookの個人情報流出の事件では、被害は8700万人にものぼった。しかし、原因となった性格診断クイズを利用したユーザーは26万人ほどだったという。

被害が拡大した原因は、拡散された情報に「いいね!」を押したユーザーが多かったため。たかだか「いいね!」のボタン1つを押しただけで被害が広まってしまったのだ。なかには、性格診断クイズがおもしろかったからといって、友達にシェアした人もいただろう。

個人情報流出の被害が自分個人でおさまればよいが、このようにソーシャル・ネットワーク・サービスを利用すると、友達にも被害を与えてしまう可能性がある。ソーシャル・ネットワーク・サービスの怖いところかもしれない。Facebookだけでなくソーシャル・ネットワーク・サービスを利用する際は、他人に被害が及ぶ可能性も考えて利用する必要があるだろう。

Facebookの場合だと、今回は「いいね!」で被害が拡散してしまったので、安易に「いいね!」を利用しないことが少しの対策にはなるかもしれない。

ソーシャル・ネットワーク・サービスなど、個人がインターネットを通して情報をやり取りしたり、または情報を共有したりできる自由が増えた一方で、情報が洩れてしまうリスク、情報を不正に取得されるリスクも増えた。

もちろん、ソーシャル・ネットワーク・サービス自体のセキュリティの問題もある。しかし、システム全体でできることは限られてくるだろう。システムだよりになるのではなく、これからは、自分で情報をコントロールして管理する、そんな能力を1人1人が取得していかなくてはいけない。

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