ガングロギャルが生まれた渋谷


90年代に衝撃を与えた存在がガングロギャルです。社会現象となり、ギャル=ガングロとまで言われていました。ガングロギャルはギャル雑誌から生まれた言葉。
「egg」「小悪魔ageha」「popteen」渋谷カルチャーと言われていた雑誌です。

当時のShibuya109は日本中の若者の憧れでした。そこのカリスマショップ店員をはじめ、渋谷でたむろしていた女の子たちがガングロファッションをはじめたことがきっかけです。ガングロ、その進化系ヤマンバ、黒ギャルとも総称して呼ばれます。

いくらなんでも黒すぎる!


ガングロの特徴はその名のとおり、日焼けサロンでいかにガンガンと黒く焼くかがポイントでした。髪の毛はブリーチ、アイメイクはカラコン、アイラインを黒いマジックで濃く書いて、白のコンシーラーをアイシャドウや唇に塗っていました。もうこの時点で相当な身体への負担が恐ろしい……。
服装は蛍光色、ハイビスカス、大量のアクセサリーを重ねづけするといった特徴がありました。当時テレビで美容研究家の故鈴木その子さんが色白になることをガングロギャルに勧める企画がありましたよね? 女性だけでなくそのスタイルは男性へも浸透し、カップルでガングロも珍しくない時代でした!

有名人もガングロだった


現在も活躍する有名人、加藤綾子さんや押切もえさん、益若つばささんも元はガングロギャルでした。知っていましたか? 109のカリスマ店員から有名経営者になった人もいます。それが長谷川朋美さんです。彼女は22歳の若さで独立をし、現在はサロンを6店舗経営。経営セミナーの講師もしています。"ギャル革命"を掲げ、起業したことで有名な藤田志穂さんも黒ギャル出身です。
いまでは農林水産省と一緒に農業の活動もされています。

引き継がれているメイク、廃れたメイク


今ではギャルも黒いギャルから白ギャルに変化しました。メイクは当時ブームだったカラコンやアイラインを少し太めに引くところ、上下の付けまつげが現在のギャルメイクに引き継がれています。当時を知っている人間としては、ちょっとうれしい。間違ってもコンシーラーをまぶたや唇につけないでくださいね!