おしゃれな女性だけでなく、今やサラリーマンや10代にも人気のコーヒーチェーン「スタバ」こと「スターバックスコーヒー」。
徹底したホスピタリティーと、豊富なラインナップ。
期間限定ドリンクは毎回話題を集め、最近ではドリンクのカップに店員がメッセージを書いてくれるサービスも喜ばれている。ドリンクを細かくカスタマイズできたり、裏メニューのようなドリンクを作れるのも魅力だ。
チェーン店には珍しいスタイリッシュな店内、コーヒーの香りを守るための完全禁煙制、欧風のオープンテラスの併設なども、特に女性客に高い評価を受け続けている。

スターバックスが日本上陸した1996年


現在、日本国内には1000以上にのぼる店舗が営業しているが、スターバックスコーヒーが日本に上陸したのは1996年のこと。
今年2016年はスタバ20周年の年。アニバーサリーとして、SNSを利用したキャンペーンや、記念グッズなども販売されている。

1996年8月2日、スターバックス日本1号店は東京銀座に出店された。
当時、北米地区以外には初の進出だった。初めて受けたオーダーは、「ダブルトールラテ」だそう。それがメニューには載っていない、いわゆるカスタマイズドリンクだったというのは、スタバらしさが感じられるエピソードかもしれない。
そんなスターバックスコーヒーは、日本上陸後すぐに女性を中心に人気を集め、日本のカフェブームが進むきっかけに。のちに人気メニューとなる「キャラメルマキアート」「抹茶クリームフラペチーノ」なども2000年前後に発売され、ますますスターバックスの知名度を高めていった。

スタバをはじめとする「シアトル系コーヒー」の特徴


スターバックスコーヒーは「シアトル系コーヒー」の代表格とされるが、そもそもシアトル系コーヒーとは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルを中心に、アメリカ西海岸から発展したスペシャルティコーヒーのこと。
浅く焙煎したコーヒー豆を使うアメリカン・コーヒーとは異なり、イタリアで主に提供されるエスプレッソをベースとするコーヒーに、アレンジを加えたドリンクが特徴だ。


相次いで上陸したコーヒーチェーン


スターバックスが日本上陸した翌年の1997年、同じくシアトル系「タリーズコーヒー」の日本1号店が銀座にオープン。スターバックスのライバル的コーヒーショップだが、スターバックスよりやや上の、コーヒーの味にこだわりが強い25歳以上をターゲットとしているという。コーヒー豆は高品質のアラビカ種のみを使用し、一杯ずつ手動マシンで淹れているのも特徴。スターバックスのように前面禁煙ではないが、完全分煙となっている。
1999年には、こちらも人気シアトル系チェーン「エクセルシオール カフェ」の第1号店が東京都港区にオープンした。これは生粋の日本生まれのコーヒーチェーンであり、ドトールコーヒーの新たな事業として誕生したお店。
パニーニなど食べ応えのある軽食メニューも人気だ。

今の日本で多くの人たちが当たり前のようにお茶したり打ち合わせをしたりと利用し、街に馴染んでいるシアトル系コーヒーチェーンも、始まりは90年代半ばだったのだ。
(空町餡子)

※イメージ画像はamazonよりスターバックス プラスティック マグ カップ 16oz USA 限定 紙コップ風 スタバ プラカップ 白 エコ カップ