若気の至り……。というには、あまりにも無理がある50代。
まさか当人たちも、これほどの大騒動になるとは思ってもみなかったことでしょう。

2月10日、松本伊代(51)と早見優(50)が、京都府警により書類送検されました。発端となったのは、松本が1月14日、自身のブログにUPした1枚の写真。
読売テレビの旅番組『クチコミ新発見!旅ぷら』の収録の合間に撮影したという、線路内に無許可で立ち入った様子を写した画像により、鉄道営業法違反の疑いがあるとされたのです。

松本は「(罪になるとは)一切思わなかった」ともコメント。言うまでもなく批判に晒されたわけですが、SNSが乱立した結果、ネット上が相互監視社会化し始めたのはここ10年ほどの話。

彼女が全盛期を過ごした80年代は、撮影をその辺の公園や公道で行ってもお咎めなしだった時代。そんな今よりずっと大らかな社会に生きていた彼女たちにとって、今回のような激しいバッシングに晒されることは、青天の霹靂だったのかも知れません。

思えば、今から10年ほど前にも、ブログで公開された何気ない写真がきっかけとなり、大問題に発展した出来事がありました。

「JPN AAA 2007」と岩に書いた伊藤千晃


渦中の人物になったのは、先ごろ結婚を発表した『AAA』(トリプルエー)のメンバー伊藤千晃。当時20歳だった彼女は、2007年7月25日付のブログで、イベント出席のためにやってきたアメリカでの思い出を綴りました。

それだけならば良かったのですが、問題はブログの最後に掲載した1枚の写真。「書いてきましたo(^-^)oバイチャ(^O^)」というコメントと共に、黒いスプレーで「JPN AAA 2007」と岩に書いた画像をUPしたのです。


テレビでも大々的に報じられる


この、米国・メリーランド州ボルティモアの記念公園で撮影したという落書き画像により、伊藤のブログは瞬く間に大炎上。ネット上でのバッシングが相次ぎ、ついには、テレビの芸能ニュースなどでも取り上げられる騒ぎに。

これが、サインペンなどで小さく申し訳程度に書く程度ならまだ良かったのですが、スプレーでデカデカと殴り書きしてしまったため、ビジュアル的にも悪い印象を与えることになってしまいました。

あれから10年。ネットで発信してしまった個人の“やらかし”が、相互監視社会の中で、ことさら大問題として取り上げられる現状は変わっていません。
そのため、芸能人とそのマネジメントに当たる人間は、今後はよりSNSに対する正しい認識を持ち、自分自身や自社のタレントを守っていく必要があるのでしょう。

(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりAAA 伊藤千晃フォトブック chercher